24話 ページ24
キュラソーとは、オレンジの皮を使った酒だ。
主な種類はホワイトキュラソー、オレンジキュラソー、ブルーキュラソー、グリーンキュラソー、そしてレッドキュラソー……。
様々な色のキュラソーがコナンと愛梨の脳裏に浮かぶ。
白、橙、青、緑、赤───。
それらの色を思い浮かべたとたん、記憶喪失の女───キュラソーが持っていた透明カードを思い出した。
愛梨,コナン「もしかして……」
愛梨はポケットに入れた透明カードを取り出した。
そして単語帳のようにリングで繋がったカードを扇形に広げる。
コナン「白、橙、青、緑、赤……やはり5色……」
五色の透明カードを広げた愛梨とコナンは、この配色をどこかで見たような気がした。
(どこだ。思い出せ……)
コナンは扇形に広げた透明カードを見つめながら、記憶をたぐりよせた。
その横で愛梨も考え込む。
この配色、どこかで必ず見ている。
しかも昔ではなくごくごく最近だ。
どこ。どこで───!
脳裏に描いた白、橙、青、緑、赤の色が扇状に広がったかと思うと、今度は扇が閉じるように五つの色が中央で重なって交差した。
その瞬間───愛梨は思い出した。この配色を見た場所を───!
愛梨「あ!思い出した!観覧車だ!」
コナン「!!そうか……!」
突然、コナンと愛梨の脳裏に医師や子どもたちの声が響いた。
ー脳弓の部分に大変珍しい損傷が見つかりまして……ー
ー頭を押さえて苦しんでるよ。何か言ってるんだけど意味はわからなくて……ー
ーえ〜と……スタウト、アクアビット……それと、リー……スリングって言ってましたー
脳の損傷、強烈な頭痛、つぶやいた三つの単語───頭の中で散らばっていたものは、一つの答えに結びつく。
コナン「そうか……この推理が正しければ、組織や公安の動きに説明がつく……」
納得したのもつかの間、その先を想像した二人の表情が凍りついた。
愛梨「!!ってことは……」
コナン「ヤッベェ!早くしねーとノックリストが組織の手に……!!」
コナンはガードレールに飛び乗ると、走ってスケボーを放り投げた。
空中でクルクル回転するスケボーをつかんで左足でターボエンジンのスイッチを押す。
愛梨は髪の毛を(腕につけていた蘭とお揃いのシュシュで)ポニーテールに結びガードレールの上に飛び乗りコナンの場所まで大きくジャンプしスケボーの後ろに乗る。
道路に着地すると同時にスケボーは爆煙を上げて急発進した。
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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時