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23話 ページ23

運転席のジョディは「すごいわね!」とコナンと愛梨を見た。

ジョディ「ボウヤたちの作戦、大成功じゃない」

コナン「たいしたことないよ」

コナンはそう言って、スマホの画面を見せた。

愛梨「あのメールの文章が途中で止まってたから、その続きに『二人は関係なかった。安心して』って書き足して送っただけだから」

キャメル「よし!これで二人も……」

ジョディ「ええ」

キャメルとジョディが顔を見合わせて喜ぶと、ジェイムズは険しい表情をした。

ジェイムズ「いや、これは一時しのぎに過ぎん。敵は工作員の奪還を優先し、東都水族館へ向かったそうだ」

コナン「警察病院じゃないの?」

コナンと愛梨は不思議に思った。
あの女を奪還するなら、警察病院に向かうはずでないのか───。

ジェイムズ「ああ。公安によって水族館に連れ出されたそうだ」

コナン,愛梨「水族館……!?」

ジョディ「では我々も」

ジョディが車を出そうとすると、ジェイムズは「いや」と止めた。

ジェイムズ「そちらはすでに赤井君が向かっている。我々は倉庫街に残された諜報員の救出とノックリストの捜索に当たる」

ジョディとキャメルが「はい!」とうなずき、ジェイムズはコナンと愛梨を見た。

ジェイムズ「コナン君、愛梨君。君達は降りるんだ。ここから先は何が起こるかわからんからな」

愛梨「でも……」

愛梨がためらうと、ジョディが「大丈夫よ」と言った。

ジョディ「FBIが必ず解決してみせる」

助手席のキャメルが二人を振り返ってうなずく。
強い意志を感じさせる二人の表情を見て、コナンと愛梨は顔を見合わせ「……うん」と後部座席のドアを開けた。

コナン「それじゃあ、頼んだよ」

ジェイムズ「うむ。決着がついたら連絡する」

ジェイムズに言われて、愛梨はドアを閉めようとした。
が、すぐに訊くべきことを思い出した。

愛梨「赤井さんって、あの工作員のこと、どこまで知ってたの?」

ジェイムズ「詳しいことは知らんらしい。唯一わかっていることはラムの腹心で、コードネームはキュラソーというそうだ」

コナン「ありがとう。気を付けて!」

スケボーをかついだコナンがドアを閉めると、車は走り去っていった。
小さくなる車を見つめながら、記憶喪失の女のことを考える。

(彼女はラムではなくキュラソー……)

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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