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22話 ページ22

哀「お願い……」

灰原はさらに強く愛梨の手を握った。
これ以上首を突っ込むのは危険だと警告しているのだ。
愛梨は強く握る灰原の手を見た。

愛梨「……前に哀に言ったよね。自分の運命からは逃げるなって。……私も逃げたくないんだよ」

まっすぐな瞳で話す愛梨を見て、灰原は思わず手を緩めた。
愛梨の手がスルリと抜ける。

愛梨「行こう、新一」

コナン「ああ」

哀「あ……」

呼び止められず、走る後ろ姿をただ見送るだけだった。

哀「A……」

残された灰原はうつむき、胸の前で離してしまった手をギュッと握り締めた。





阿笠邸から出てきたコナンはスケボーに飛び乗り、その後ろに愛梨を乗せて道路を駆け抜けた。
そしてスケボーに乗りながら愛梨がコナンにも聞こえるようにスマホをスピーカーにする。

愛梨「ジョディ先生!透さんと怜奈さんが殺される!!」

ジョディ『どういうこと?』

コナン「スマホのデータ修復に成功したんだ!」

コナンは女が最後に送ったメールの本文を伝えた。





コナンと愛梨が乗ったスケボーが白煙を巻き上げながら猛スピードで道路を走り抜けた。
ジョディへの電話を切った後、阿笠博士に電話をかける。

愛梨「まだなの、博士!?早くしないと───」

阿笠『あせるな。あと30秒で解析が終わる』

コナン「よし!アドレスが判明したらさっきオレが言ったとおりに!」

阿笠『わかった。こちらの壊れたスマホから送られたように偽装すればよいんじゃな』

愛梨「うん、急いでね。時間がないから!」

愛梨がスマホを切ると、反対車線を走ってきた車がパーパッパー!!とクラクションを鳴らして急停車した。
ジョディの車だ。
二人は道路を横切り、スケボーの後ろを地面に擦り付けて止まると、跳ね上がったスケボーをコナンがキャッチしてジョディの車に向かった。

ジョディ「こっちよ!クールキッド!!」

車から出てきたジョディは、後部座席のドアを開けた。
座席に乗り込んだコナンと愛梨は、

コナン「とにかくこれを読んで」

とジェイムズ、ジョディ、キャメルにスマホの画面を向けた。





道路の脇に停めたジョディの車の中で、ジェイムズは赤井からの電話を受けていた。

ジェイムズ「うん、わかった。君はすぐにそっちに向かってくれ。救出は我々が行う」

赤井が『了解』と電話を切ると、ジェイムズは隣に座っているコナンと愛梨を振り返った。

ジェイムズ「二人は窮地を脱したそうだ」

助手席のキャメルが「よかった!」と胸をなで下ろす。

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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時

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