【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 純黒の悪夢 (ページ4)

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4話ページ4

歩美「まじりっけなし……」

光彦「塗り込むと変身する色ですか……」

元太「あ～全然わかんねぇよ～!」

元太が頭を抱え込むと、阿笠博士はグッフフフフ……とほくそ笑んだ。
見かねた灰原が「博士!大人気ないわよっ」とにらむ。

コナン「色を換えりゃ、少しはわかりやすくなるんじゃねーか？」

コナンがヒントを出すと、阿笠博士は慌てて止めた。

阿笠「これこれ、コナン君は参加しちゃいかん」

歩美「言い換えるの～？」

光彦「う～ん……」

ヒントを得ても子どもたちはピンと来ないようだった。
すると、愛梨が「例えば」と口を開く。

愛梨「赤は『まっ赤』、青は『まっ青』……」

阿笠「愛梨君!それを言っちゃ───」

阿笠博士が慌てて止めようとすると、光彦が「わかりました!」と手を上げた。

光彦「茶色は『まっ茶』ってことですね!」

光彦の言葉に、歩美が「あ～!変身した～!!」と声を上げた。
答えがわかってすっきりした歩美の横で、元太は「何言ってんだよ……」と不可解そうな顔をした。

元太「赤が『まっ赤っか』、青が『まっ青』、茶が『まっ茶』で、黒が『まっ黒け』……」

元太「茶色に注目してみてください、元太君」

歩美「茶色だけ抹茶になるでしょ？」

光彦と歩美が言うと、元太は「あ!」と目を見開いた。

元太「本当だ!お茶になったー!!」

見事に正解されてしまった阿笠博士はうらめしそうに愛梨とコナンを振り返った。

阿笠「ズルイぞ、君らがヒントを出すなんて……」

元太「よ～し!チケット買いに行こうぜー!」

オー!拳を突き上げて子どもたちはチケット売り場へと走り出し、阿笠博士が「あ、コレ!」と追いかける。
が、すぐに息が上がり、その場に座り込んだ。

阿笠「両方はいかんぞ、両方は……抹茶(待っちゃ)くれ～～～!!」

と手を伸ばす阿笠博士に、コナンは苦笑いし、愛梨は呆れた顔をした。

コナン「ダジャレでごまかしたってダメだっつーの!」

愛梨「体力なさすぎでしょ、博士」

そういって歩き出そうとしたとき───どこからかわずかにガソリンの臭いがした。
その臭いがする方向を振り返ると、ベンチに外国人女性が座っていた。
乱れた銀色の髪に、薄汚れたシャツとタイトスカートを身につけた女は、ベンチにもたれてうつろな目で宙を見ている。

哀「どうしたの？愛梨、江戸川君」

灰原が声をかけたと同時に、コナンと愛梨は女の元へ走り出した。

コナン「ねぇねぇ、大丈夫？お姉さん」