3話 ページ3
光彦「両方行けばいいじゃないですか。ねえ?」
歩美「うん!」
歩美が笑顔でうなずくと、助手席の元太が「おう!」と振り返った。
元太「いいな、両方行こうぜ〜!」
哀,愛梨「博士、チケット代はよろしくね」
灰原と愛梨の言葉に、阿笠博士は「い゛い゛っ!」とすっとんきょうな声を上げた。
緩いカーブを進み、やがて大観覧車の巨大な車輪が見えてきた。
元太が「うわぁ〜!!」とフロントガラスに顔を近づける。
元太「でっけーのが見えてきたぞ〜!!」
光彦「本当ですね!!」
歩美「すっご〜い!!」
光彦と歩美も身を乗り出し、大きな車輪を見つめた。
阿笠「あと5分もせんで着くぞ」
阿笠博士が言うと、子どもたちは「やった〜!」と両手を上げた。
阿笠「ほ〜れ、着いたぞ」
水族館の駐車場に阿笠博士のビートルが到着すると、子どもたちはすぐに飛び出した。
元太「行こうぜ!」
歩美「わーい、やったあ!」
光彦「待ってくださいよ、元太くーん」
元太たちに続いて走り出した光彦は、車を振り返った。
光彦「灰原さん、愛梨さん、コナン君も早く来てくださいよ〜!」
子どもたちは入場口の手前で立ち止まり、巨大な観覧車を見上げた。
阿笠「それで、水族館と観覧車、どっちに行くことにしたんじゃ?」
阿笠博士がたずねると、子どもたちは「え〜」と顔をしかめた。
元太「何言ってんだよ、博士」
光彦「両方に決まってるじゃないですか」
子どもたちの要望を黙って聞いていた阿笠博士は、突然ニヤリと笑った。
阿笠「では勝負じゃ!これから出すクイズに答えられたら両方連れていってやろう」
やったぁ!と子どもたちは喜び、灰原とコナンと愛梨はしらけた顔で阿笠博士を見た。
哀「結局それがやりたかったのね」
コナン「まったく飽きもせず……」
愛梨「毎回毎回よくやるよ」
阿笠「それでは第一問!」
阿笠博士が得意げに人差し指を立てると、
コナン「まさか何問も出すつもりじゃねぇだろーな」
哀「一問だけにしときなさいよ」
愛梨「何問も出すとか悪趣味」
コナンと灰原と愛梨はちくりとクギを刺した。
とたんに阿笠博士が残念そうな顔をする。
阿笠「仕方ないのぉ……ではゆくぞ!その色をまじりっけなしに塗り込んでいくと、変身してしまうものは次の4つのど〜れじゃ」
阿笠博士は指を四本立ててニヤッと笑った。
阿笠「1、赤色。2、青色。3、茶色。4、黒色」
子どもたちはう〜ん…と考え始めた。
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わー(プロフ) - 次の作品楽しみにしてます!頑張って下さい☆ (2016年6月15日 20時) (レス) id: e537cda21d (このIDを非表示/違反報告)
水羽(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2016年6月1日 16時) (レス) id: cf1f663820 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - めっちゃおもしろーい!!最新まってます。 (2016年5月23日 20時) (レス) id: 979ecbcb37 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなゆな(プロフ) - とっても面白いですく更新頑張ってください! (2016年5月14日 21時) (レス) id: 9e60c586da (このIDを非表示/違反報告)
わー(プロフ) - 更新お願いします(≧ω≦) (2016年5月1日 19時) (レス) id: 8cf7868275 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2016年4月19日 21時