【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 純黒の悪夢 (ページ18)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:171,576 hit

18話ページ18

コナン「先生、今日はいろいろありがとうございました」

コナンと愛梨がイスから立ちあがると、医師は「えっ、もういいの？」と驚いた。

愛梨「うん。じゃあね～」

と、医師に手を振りながら扉に向かおうとすると───バンッ!!といきなり扉が開いた。

小五郎「ここか～!オレの依頼人がいるのは!!」

現れたのは、息を切らした小五郎だった。
が、すぐに背後から警備員に羽交い絞めにされてしまった。

「お客様!ここは関係者以外立ち入り禁止です!」

小五郎「だから、オレは関係者だって言ってんだろーがぁ!」

コナン,愛梨「小五郎のおじさん!」

コナンと愛梨が声をかけると、小五郎は「!?」と目を見開いた。

愛梨「何やってんの？」

小五郎「お前らっ、ちょうどよかった!オレの美しい依頼人はどこだ!?」

どうやら小五郎は愛梨が蘭に送った女の写真に一目ぼれして、すっ飛んできたらしい。

コナン「もういないよ。さっき警察病院に搬送されていったから。それに、お姉さんは依頼人じゃないよ」

小五郎「何!?」

愛梨「蘭姉ちゃんの言うことをちゃんと聞いてなかったでしょ」

コナンと愛梨はそう言って医務室から出ていった。
警備員が羽交い絞めにした小五郎をジロリとにらむ。

「まだこちらに御用がおありですか？」

小五郎「い、いいえ……」

小五郎は苦笑いしながら言った。

小五郎と一緒にタクシーに乗ったコナンと愛梨は、高速道路に入って助手席の小五郎がいびきをかいて寝てしまうと、阿笠博士に電話をかけた。

コナン「博士っ、まだ子どもたちと一緒か？」

阿笠『ああ……今ポアロでお茶をしとったところじゃ』

愛梨「じゃあきいてほしいことが───」

阿笠『それより、あの女性は大丈夫じゃったのか？』

おそらく子どもたちに訊いてくれとせがまれたのだろう。
コナンと愛梨はフッと微笑んだ。

コナン「ああ。警察病院に搬送されたからな。もう大丈夫だ」

スピーカーモードで子どもたちと一緒に聞いているらしく、電話の向こうがわから『よかった～』『見舞いに行かねーとな』と子どもたちの喜ぶ声が聞こえてくる。

阿笠『それできいてほしいことって？』

愛梨「彼女が持ってたスマホの内部データの修復をしてほしいの」

阿笠『それは構わんが、完全に修復できるとは限らんぞ』

コナン「ああ……それと、観覧車でのあの女性が発作を起こしたとき何か言ってたみたいだけど、その内容を知りてーんだ」

コナンが言うと、光彦が『あっ!』と叫んだ。