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それから夜になり、
多々良「たっだいまー」
八田「やー大漁だったっすね!」
釣り道具を持った多々良たちが帰って来た。
私はそれをソファに座りながら膝に肘をついて頬杖で見つめる。
多々良「あっ草薙さんおかえりー。いい酒仕入れられた？華奈も部活お疲れー。ホラこれ見てよー、天然だよ天然」
出雲「あー…まあ…な」
華奈「へぇ、美味しそう」
カウンターにいる出雲と椅子に座っている華奈が多々良を見ながら苦笑を溢す。
多々良「どうかした？それより魚捌いて？」
出雲「あー魚はええんやけど」
多々良「ん？」
出雲が指差す先には、華奈の隣にある壊れたカメラで。
一応テープで修復はしたのだが、使えそうもない。
華奈「アンナのことは怒らないであげてね。犯人は王様の方らしいし」
華奈はそう言って私の方をチラリと見た。
出雲と華奈に話をしたのは私で、あれを直したのは私と華奈と出雲だ。
多々良が静かにカメラを見下ろす中、私の両隣にいる尊とアンナはというと。
アンナは罪悪感に震えており、尊は煙草を吸いながら決まづ気にそっぽを向いていた。
その間にいた私は頬杖をつきながら苦笑を浮かべる。
出雲「十束」
華奈「多々良」
多々良の名を呼ぶ出雲と華奈の声が聞こえたと思ったら、
多々良「アンナ、キング」
私の目の前で多々良の声が聞こえた。
大袈裟にアンナがビクッと肩を揺らす。
すると多々良はガシッと2人の頭を摑んでわしゃわしゃと撫でた。
多々良「何辛気くさい顔してんのさー」
いつもの笑顔の多々良だ。
アンナ「タタラ…ご、ごめ…」
泣きながら謝ろうとするアンナの頭を多々良が笑顔でわしゃわしゃと撫でる。
多々良「物が壊れるのは当たり前のことだよ」
多々良のその言葉にアンナは多々良を見上げた。
尊も何か言いたそうにしていたが口角を上げて自身の頭を撫でる多々良の手を摑む。
尊「……魚くせえ」
多々良「そりゃー大漁だったからね!キングとAも見てよー天然のタイだよ、タイー!」
『わかったから』
ははっと笑う多々良から逃げようと体を捩ったその時、アンナが小さな声で「私も…」と呟いた。
アンナ「私も思い出残したかったの…」
多々良はアンナの前にしゃがみ込んで視線を合わせる。
私と華奈と出雲と尊は2人の様子を温かい目で見つめた。
多々良「じゃあアンナが話してよ。今日どんなことがあって何をして何を見たのか。ね？」
アンナ「タタラ…」
いつもの風景がそこにあった。
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シルフィ(プロフ) - かなとさん» ちょっと言い過ぎなんじゃないですか？誰だって見落としたりすることはあるんですから違反報告なんてやりすぎです。あなたのその言葉で不快になってる人もいることわかってください。文句しか言わないなら見なければいいじゃないですか (2019年8月23日 1時) (
レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
シルフィ(プロフ) - この作品大好きです！！これからも更新頑張ってください！応援してます！さきっちさんの作品全部大好きです！ (2019年8月23日 1時) (レス) id: 6da2673d24 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - かなとさん» すいません、此方も色々と忙しい身で更新をしているので見落としてしまう部分もあります。そのつど報告をしてくれるのは大変嬉しいのですが…言葉遣いに気をつけてくださると嬉しいですね。見落としてしまったのはこちらの落ち度なので申し訳ありません (2019年8月23日 1時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを守る気も、でしたね。すみません。でもいい加減にして下さい (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - ルールを作る気がないようなんで違反報告します。連続だと仕方ないですよね (2019年8月23日 0時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年8月23日 0時
