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7話 ページ41

外は雷が響き、雨が窓を打ち付ける。
あたしとはじめちゃんは劇場の音響を操作したりする部屋に向かった。
はじめちゃんが鍵を開けて中に入るとともに埃臭さが充満して、あたしたちは思わず咳き込んだ。
腰に巻いていたカーディガンに埃がついて、咳をしながら払っているとはじめちゃんがあたしを振り返った。



一「調子に乗って演出なんか引き受けるからだよ」


『仕方ないでしょ、美雪が引き受けちゃったんだから。はじめちゃんもちゃんと音響係やってよね』


一「うん」



機械がちゃんと動くか覗き込んでいるはじめちゃんの傍に立つ。


にしてもこの部屋狭いなぁ。
はじめちゃんとの距離が近いよ。



『とりあえず、明日ここのお掃除お願いね』


一「え!?」



はじめちゃんはあたしの言葉に驚いたように振り返った。
そして部屋中を指差しながらあたしを見る。



一「こ、ここを俺一人で!?」


『あたしも手伝える時は手伝ってあげるから』


「失礼いたします」



突然聞こえてきた声にあたしとはじめちゃんは振り返った。
あたしたちが入ってきたドアとは違うドアから2人の男女が此方を見ていた。



「食事の用意ができまし…「ダイニングルームまでお越しください」



男の人の言葉に被せるようにそう言う女の人。
服装からしてここの従業員だろう。
あたしとはじめちゃんは、



一「『どうも』」



おどおどしながら頭を下げた。

それから部屋を出てはじめちゃんと2人でダイニングルームへと向かうと途中で美雪とも合流したので3人で向かった。
ドアを開けて中へと入ると、真っ赤な花が飾られた花瓶がテーブルの中央に置かれ、向かい合わせになるように食器やらが並んでいた。
あたしとはじめちゃんは目をキラキラとさせながら椅子を引いて座る。



一「おぉ!すっげぇ!フルコースか!?」


『やったぁ!』


美雪「羨ましいわねぇ、単純な人で」



そんなあたしとはじめちゃんに呆れながらも美雪があたしの隣に座った時、テーブルの向こうからこれまたブルーのアロハシャツを着た人が出て来た。



向井「待てぃ」


一「む、向井刑事!」



まさかの人物に驚きに目を見張ってあたしたちは立ち上がった。



『なんなんですかその格好は!?』


美雪「どうしたんですか!?」


向井「金田一、鈴蘭。テーブルの上をよーく見て見ろ」


一「『あ』」



指差されたはじめちゃんが座った席には、【向井猛夫様】と書かれた名札。

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紗菜 - こんばんは、私も金田一シリーズ初代が一番好きで見てました。初代の夢小説って他には見かけないので一気に読み上げました。続き楽しみにしてます、更新がんばって下さい。 (2019年9月22日 0時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年8月6日 1時

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