ひとりじゃない証-No.2- 【金田一少年の事件簿】初代実写版

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18話ページ1

関係者全員があたしが作ったミイラの形の紙が乗る丸テーブルを囲む。
はじめちゃん、あたし、美雪、剣持警部、向井刑事、小田切先生、風祭さん、兜礼二さんが顔を見合わせる。

一「みなさん、これからこの連続殺人に隠された真実と5人目のミイラの正体をお話します」

はじめちゃんがみんなの顔を見回しながら話す。

一「まず、27年前、教会の中で焼き殺された少女は5人ではなく…4人だったことを証明します」

兜「そんなバカな…っ!ミイラは確かに5体あったんだぞ!!」

『4体を5体に見せかけたんですよ』

美雪「でも繋ぎ合わせた痕はどこにも…」

一「ミイラは繋ぎ合わされたのではなく、置き換えられたんです。ここからしっかりと見ていてください」

はじめちゃんがあたしに頷いてくれたのに頷き返してあたしはみんなの視線を下にあるテーブルに移した。
4体の色が違うミイラが並んでいる。

一「まず、1体目の首を取る」

あたしは黒に塗りつぶしたミイラの首を取り外した。
ここからはあたしははじめちゃんの言葉通りに人形を組み替えていく。

一「すると首無し人形ができあがる」

「時計の館」時田さんの家にあったミイラと同じ形だ。

一「そして次に2体目の上の部分。首のついた左腕部分を取り外し、1体目の首を代わりに持ってくる」

緑色の人形の左腕部分を取り外し、黒い人形につけていた首を緑色の人形に合わせた。

一「これで左腕から肩がない人形の出来上がりだ」

「風見鶏の館」風祭さんの家にあったミイラと同じ形だ。

一「さらに同様に3体目の上半身を取り除き、2体目の首のついた左腕部分をおくと」

黄色の人形の上半身部分を取り外し、緑色の首のついた左腕部分を黄色の人形に合わせた。

一「右腕から左脇がない人形となる」

「白い館」冬木さんの家にあったミイラと同じ形だ。

一「そして最後に4体目の腰から上の部分を取り除き、3体目の胸から上の部分を置いてやると」

紫色の人形の上半身を取り除き、黄色の上半身部分を紫色の人形に合わせた。

一「腹部のない人形となる」

教会にあったミイラと同じ形だ。

一「そして下半身のない人形」

余った紫色の上半身。
これが、「鎧の館」兜さんの家にあったミイラと同じ形になる。

美雪「4体の人形が5体になったわ…」

すると、風祭さんが顔を両手で覆って後ろを向いた。
みんなが彼に視線を向けると、風祭さんは宙を見上げながら口を開いた。