5話 ページ6
あたしだって好きで入るわけじゃないっつーの。
真壁君の言葉に尾之上君が反応して顔を上げると、真壁君は「あ、そうだ尾之上」とポスターを広げて見せた。
真壁「僕のポスターが出来たから、貼っといてくれないか」
尾之上「自分で貼ればいいだろ」
桜樹「後であたしがやっておくわ、真壁君」
先輩がそう言うと真壁君は「いいえ」と言って、美雪の隣に腰掛けた。
真壁「尾之上君にやってもらいたいんです。僕は取材とか次回作の準備とかで疲れてるんだ。暇な君がそれくらいしてくれてもいいだろ」
尾之上「どういう意味だよ」
真壁「別にたいした意味はないよ。君の作品が推理大賞の一次審査選考も通過しなかったことをどうのこうの言ってるわけじゃないよ」
真壁君の言葉に尾之上君と鷹島さんが顔を上げる。
桜樹「2人とも!ケンカするなら会議の後にして」
マジで居心地悪いな、帰りたい。
先輩は「そこに座ってね」と美雪の隣に空いてる机と椅子と、桜樹先輩の向かい側にある机と椅子をあたしたちに勧める。
あたしたちは返事をしてそこに向かった。
桜樹「佐木君、こんなところ撮ってどうするの」
先輩がそう言いながら椅子に座る。
あたしも美雪の隣にスポーツバックを置いて座ると、先輩の向かい側に座った金田一君があたしの方に椅子を寄せながら「おい」とドアの方を見て声をかけてきた。
ドアの所にはカメラをこっちに向けている男子生徒が立っている。
『ん?』
一「なんだよ、あいつ」
『1年生の佐木君。美雪が言ってたけどミステリードラマを作るんだって』
一「ミステリードラマ?」
うんと頷く。
すると、美雪があたし達の方を向いて小声で話しかけてきた。
美雪「でもね、誰も出てくれる人がいないから毎日ああしてカメラ回してるの」
へえ、そうなんだ。
真壁君の前に座った佐木君はカメラをことっと机に置いた。
桜樹「今日の議題は3ヶ月後に迫った創立祭で、我がミス研が何をとりあげるかってこと。あたしに一つ提案があるんだけど…今回は学園七不思議の秘密を探ってみたいの」
先輩がそう言うと真壁君はため息を吐きながら「くだらない」と言い捨てた。
桜樹「どうして?真壁君」
真壁「そんなの根も葉もない噂に決まってますよ」
それと似たような事をあたし朝に言ったな。
美雪も思ってたようでこっちをチラリと見る。
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか! (2019年12月7日 11時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました!申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月28日 0時