9話 ページ42
みんながロビーに下りてきたのと、あたしとはじめちゃんがりんごとバナナを食べ終わったのは同時だった。
みんなが集まったのを見て、あたしとはじめちゃんを先頭に教会への道を走る。
教会の前に辿り着いたのだが、霧子さんはその場にはいなかった。
一「付き添いの彼女、どこ行ったんだ？」
兜「霧子ー？霧子ー!」
呼びかけても返事はない。
あたしたちは教会へと近づいた。
『若葉!ちょっと開けてくれる？』
兜「霧子ー!」
兜さんがトントンとドアを叩く。
あたしたちがドアに向かって話しかけている時、はじめちゃんは横にある窓にへばりついて中を覗いた。
一「大変だ!血だよ、血!!」
あたしたちはその言葉に顔を見合わせた。
兜「霧子!霧子ー!!」
ドンドンと強くドアを叩く。
あたしも一緒になってドアを叩いた。
『なんとか中に入れないの!?』
風祭「ダメだ!どこも中に鍵がかかってて入れない!」
一「くそっ!」
それを聞いてみんながドアをドンドンと叩き出した。
一「若葉!」
『若葉ー!!』
美雪「若葉、開けて!」
時田「若葉ぁ!」
その時、後ろから車のヘッドライトがあたしたちを照らした。
小田切「みんな!退いてくれ!退いて!!」
先生はそう言ってドアへと金具を引っかけた。
そして皆に下がってというと車のエンジンをかけて、紐を引っ張りドアを開けた。
あたしとはじめちゃんがすぐに中に入って、ベッドへと駆け寄る。
みんなが後を追ってきた。
一「首がない…」
美雪「いやっ!」
小田切「若葉!」
ベッドの上には首がない純白のウエディングドレスを着た死体が乗っていた。
その胸の上には手紙が置いてあり、あたしはそっとそれを取って広げた。
中には赤い文字で、
【花嫁の首は五人目のミイラが貰い受けた】
と書かれていた。
時田「若葉ぁ!」
お父さんが崩れ落ちると、先生も「若葉ぁ!!」と死体に縋りついた。
はじめちゃんはあたしの隣に来ると、死体の上にある黒い羽を持った。
一「これ…霧子さんが頭の服につけてたカラスの羽じゃねぇか？」
兜「…そうだ!確かにこれは霧子の物だ!霧子はどうしたんだ!?」
はじめちゃんから取ったそれを見て兜さんが風祭さんにすがりつく。
風祭さんが「みんなで捜そう!」と言うと、皆は駆け出し、あたしは手紙を置いてすぐに皆の後を追った。
だが先生だけは死体に泣きながらすがりついていて、あたしとはじめちゃんは教会を出る手前でそれを振り返った。
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか！ (2019年12月7日 11時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる！ (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました！申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年7月28日 0時
