20話 ページ21
一「よし。じゃあ次はここからプールまでの道筋を調べるんだ。もしかしたら、途中で血痕かなんかが残されているかもしれない」
あたしと美雪は金田一君のその言葉に頷いた。
それと同時に尾之上君のワープロをパタンと閉じるとあたしたちは部室からプールまで続く床に這いつくばいながら血痕の跡を探した。
下の階段を美雪が調べて金田一君は踊り場、あたしは上の階段を調べる。
美雪「ねぇ、何か見つかった?」
一「いや…そっちは?」
美雪「こっちもなにも」
一「Aの方は?」
金田一君に名前を呼ばれて手すりから顔を出すと、下から美雪が、踊り場から金田一君が此方を見ていた。
あたしが首を横に振ると、2人は残念そうにため息を吐いてまた探し始める。
一「そうだ、美雪。お前さっきワープロに変な文字が残ってたって言ったよな」
美雪「うん」
一「念のため印刷しといてくれないか。後で何かの手がかりになるかもしれないし」
美雪「わかった。任せて」
美雪が頷いて立ち上がると、あたしのいる階段まで来る。
あたしは立ち上がった。
『あたしも行くよ。美雪一人じゃ心配だし』
一「頼む」
美雪「ありがとう、さーちゃん」
『いいって』
美雪と一緒に階段を上ろうとした時、下の方から「何してるの?」と声をかけられた。
見ると、浅野先生だった。
一「先生」
美雪「あの…わたしたち尾之上君が殺された犯行現場を突き止めたんです。だから…」
浅野「もうやめてあなたたち!そんな事して、もしものことがあったら先生…!」
一「大丈夫です。ちゃんと注意しますから」
『もしもの事があったら金田一君が守ってくれるもんね』
美雪「さーちゃんも頼りにしてるわよ?」
首を傾げながらそう言うと美雪にそう言われてあたしは思わず『え゛!?』と言いながら美雪を振り返った。
マジでか。
浅野「でもね…!」
美雪「大丈夫ですってば、先生!」
美雪のその言葉を合図にあたしと美雪は部室へと戻り、金田一君は捜索を再開した。
部室へと戻って、尾之上君の机の所へ行くと美雪が机の中から数枚の紙を取り出した。
それを横目に尾之上君の椅子に座ると、美雪は印刷をするところに紙をセットした。
それを確認して起動。
そして印刷が終わるのを黙って待っていた時、ガタッと横にいた美雪が倒れた。
『美雪!?』
振り返った瞬間、振り下ろされる何かに気付いて咄嗟に頭を横にずらしたが遅く、殴られて床に倒れた。
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか! (2019年12月7日 11時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました!申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月28日 0時