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ざまあっと勝手に話を続けるさんちゃんに突っ込むと、プツンと何かが切れたような音が聞こえて次の瞬間。
ガタッと我慢の限界がきたらしい八田ちゃんと華奈が立ち上がった。
八田「小せエェェェェェ!!!器っつーかもう人間が小せえ!ぐちぐち言ってんなこのミジンコ野郎!!」
さん「まだあるぞ!アイスの当たり棒が…」
華奈「もう出だしから小さい!!」
2人に“小さい”言われたさんちゃんは泣きそうになりながら出雲を振り返る…が。
出雲「…あかん、小さいわ」
さん「!!!」
鎌本「小さいな」
『小さいね』
アンナ「…小さい」
多々良「そう?おかわりする?」
さん「ちくしょおおおおおおおお」
出雲にも言われ、鎌本と私にも言われ、終いにはアンナにまで言われてしまった。
多々良はアンナの「小さい」をどこか違う風に捉えたらしいが、そんなの気にしてる余裕もなくさんちゃんは立ち上がって頭を抱えて叫んだ。
そしてテーブルに崩れるさんちゃんに出雲と八田ちゃんと華奈が声をかける中、私は窓の外を見て今だ振り続ける雨を見た。
な〜んか嫌な予感がするなあ。
それから数分。
人のいなくなったバーで私と多々良と出雲と華奈だけが残っている。
出雲がさんちゃんが使ったコップを洗っている中、私と華奈はあやとりをしていた。
出雲「…ったく。飲むだけ飲んでどこ行ったんやあいつ」
多々良「A、華奈。何であやとり?」
華奈「今日学校で久々にやってさー」
『ちょっとハマちゃった』
何でもない会話をしているとお店のドアがバンと開いた。
出羽「草薙さん、十束さん、Aさん、華奈さん。翔平のやつが…」
私達は顔を見合わせた。
話を聞いてとりあえず多々良がさんちゃんの元に向かうことになり、私は尊とアンナのいる2階へと上がった。
『尊!』
ドアを開けて中に入るとビー玉を覗き込んでいるアンナと椅子に座っている尊がいた。
尊「どうした」
『それが…』
私が話し出す前に、ビー玉に二つの影が映ったのを見たアンナが私達へと視線を向けた。
アンナ「ミコト、サヤカ」
アンナの言葉の意味を察した私と尊は目を合わせた。
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かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時