第7話 「馬刺しパニック(後編)」 ページ33
-華奈side-
華奈「どう?アンナ見付かった?」
出雲が運転する車に華奈と多々良が乗る。
後部座席の華奈が電話越しにそう問いかけると、【はい!】と声が聞こえてきた。
さん【今、目の前を走ってます!】
アンナを乗せながら暴走した馬刺しをバイクに乗った鎌本とさんちゃんと藤島、そしてスケボーの八田ちゃんが追いかけているのだ。
さん【今からアンナを…】
その時電話越しにブワッと風が通り過ぎたのが聞こえた。
八田【止まり…やがれええええええええ】
続いて聞こえてきた八田ちゃんの声の後にバサアと羽を広げた様な音。
八田ちゃんたちの【…っわ】という声が聞こえてきたので、どうやら馬刺しに何かされたらしい。
さん【くっ…。待て!ここから先は俺を倒して行】
さんちゃんの声は聴こえてこなくなり、その次に聞こえたのは八田ちゃんと鎌本の叫びだった。
八田【坂東ぉぉぉぉぉ】
鎌本【今のはちっちゃくなかったよ!おまえ、案外でかい男だったよ!】
声から推測すると、馬刺しを止めようとしたさんちゃんは失敗したらしい。
そのすぐ後に彼らの横を車のエンジン音が通り過ぎるのが聞こえた。
道明寺【はっ、バカめ。止まれ!おまえの身柄はセプター4が…】
そんな声が遠くに聞こえてからすぐに。
鎌本【アホ?】
八田【アホだな】
秋山【道明寺ー!!】
どうやら青服の方も失敗したみたいだ。
華奈はそれを聞き届けてからピッと電話を切った。
そして前にいる出雲と多々良に声をかける。
華奈「八田ちゃんたち、失敗したみたい。セプター4も出動してるってさ」
出雲「……だいぶ大事になってるみたいやな」
出雲は窓に肘をつきながら車を停めた。
そこは、高速道路のインターで、ETC専用と書かれたゲートには、KEEPOUTの黄色いテープが張られている。
どうやら青服が道路を封鎖したらしい。
華奈たちは車から降りると、青服に近寄った。
「はい。道明寺たちは捕獲に失敗したようで…おまえら…!」
出雲「やーやー。今回はお騒がせしてまして」
多々良「馬刺しは高速に入ったのかな?」
にこやかに笑みを浮かべて片手を上げながら青服に話しかける出雲の後ろを華奈と多々良も周りを見渡しながらついていく。
華奈は目の前の青服に話しかけた。
華奈「ちょっと通してくれないかな?」
「吠舞羅に便宜を図ってやるいわれはない!」
華奈「まぁそう言わないでさあ」
「しつこいぞ…」
青服がイラッとしたその時。
「何を騒いでいる?」
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かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時