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さん「……誰と誰が良かったって?」
翔平「へ?」
さん「俺は認めねーぞ!おまえが仲間になるなんて!第一、なんで吠舞羅に入りたいだよ」
翔平「…えー…」
あいつら本当に仲いいのだろうか。
さんちゃんがいきなり翔平くんに掴み掛るが軽々と避ける翔平くん。
翔平「なんかカッケーじゃん。鎮目町のヤンキーなら吠舞羅の伝説は誰でも知ってるし、入ってみたいなーって」
さん「浅いな!!!そんな覚悟で吠舞羅に入れるとおもうなよ!」
ズビシと翔平くんを指さすさんちゃんに華奈が呆れたように溜息を吐くと、多々良が「まーまー」と仲介に入っていった。
多々良「それ決めるのさんちゃんじゃないし。とりあえず、ウチの王様と姫のとこに連れてかなきゃね」
多々良がそういうとキュ…と翔平くんは帽子を被りなおした。
多々良「華奈」
華奈「はいはーい」
多々良に呼ばれて立ち上がるとカップを出雲に渡して華奈は翔平くんとさんちゃんを連れて多々良と階段を上っていく。
緊張しているらしい翔平くんをチラリと振り返って華奈は笑みを浮かべた。
鎮目町には伝説がある。
化け物じみた力を持つ赤の王の伝説。
その王様は吠舞羅というチームを率いている。
そこに加われば力を手に入れることができるのだという。
―――おとぎ話のような噂だ。
そしてもう一つ。
化け物じみた力を持つ王様を支える姫がいる。
その姫を襲うことなかれ。
されば王から直々に“お仕置き”がされるという。
―――おとぎ話のような実話のようなものだ。
多々良は部屋の前につくとコンコンとドアをノックした。
多々良「入るよ、キング、A」
開けた瞬間目の前には赤いビー玉を目にかざして翔平くんを見るアンナの姿があった。
翔平「うおっ」
多々良「お、アンナ」
華奈「アンナ、扉の前にいたら危ないよ」
アンナ「大丈夫……ふーん…」
華奈の言葉に返事をしてからアンナはビー玉越しに翔平くんを見つめた。
「なっなに君!?何見てるのかなー…」と翔平くんがしゃがんでアンナに手を出すとアンナはとたたと翔平くんを無視して駆けていった。
翔平「なにあの子!?座敷わらし!!?」
さん「つまんない男だなっつったんだよ」
翔平「マジで!?」
華奈「そんなわけないでしょう。それより、本題はその後ろにいるけど?」
アンナが駆けて行った場所には椅子に座るわれ等が赤の王ー周防尊とその椅子の肘掛に腰掛けるわれらの姫ー桜ノ宮Aがいた。
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かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時