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ガヤガヤとうるさくなってきた頃、ガバッと男の子がソファから起き上がった。


八田「お、起きたか」

華奈「行き倒れが目覚ましたみたいだよ」

多々良「あ、ホントだ」


八田ちゃんと華奈の声に私は椅子を回転させて男の子を振り返った。
多分、私と華奈より年上だろうなぁ、雰囲気的に。


多々良「大丈夫?」

華奈「なんで倒れてたわけ?」

八田「オメー名前は?」

「……っ」


次々とかけられる言葉に男の子が戸惑うのを見て、私は『ハイハイ』と皆の間に入った。


『いきなりたくさん質問されても困るよね。とりあえず、あなたを拾ったのはこの人だよ』


そう言って私はポンと隣にいた藤島の肩を叩いた。
藤島が彼を見下ろすと、彼はじろっと藤島を睨みつける。
その行動に八田ちゃんが声をかけた。


八田「はあ?…っだよ、礼くらい言えねーの?それともガイジンだから言葉わかんねーワケ?」


またケンカ吹っ掛けるんだから。
すると男の子は八田ちゃんの言葉に舌打ちをした。


「Shut your mouth SHORTY!(うるせーよ、チビ)」

八田「ああ!?」


男の子が言った言葉に八田ちゃんはカチンときたらしい。


八田「テメー、今バカにしたろ!英語わかんねーと思ってナメてんじゃねーぞ!」


暴れて突っかかろうとする八田ちゃんを華奈と多々良が後ろから「「まーまー」」と抑える。
男の子はフンと顔を逸らした。
その時、私の隣に出雲が来た。


出雲「I know YATA wasn't polite enough,but your attitude is also not acceptable.(八田も口が悪かったけど、その態度はいただけんで、少年)」

「……」


出雲がそう言うと、男の子は俯いた。
私は『お見事』と出雲に拍手を送る。


藤島「おまえ、名前は?」

エリック「………エリック・スルト」

八田「日本語わかんじゃねーか!」


思い切りバカにされてるね、八田ちゃん。
私はエリックに視線を向けた。


『……君、ガリガリだね。とりあえずなんか食べる?』

エリック「いや…」


その時、階段の方からゴンゴンゴンと下りてくる音が聞こえてきた。
エリックがハッとして振り返ると、下りてきた尊が彼を見下ろしていて、エリックは「う…わっ」とソファから落ちた。


八田「あっ、尊さんチーッス」

『下りて来たんだ』

アンナ「……サヤカ…」


尊と一緒に下りてきたアンナが私の服を摑む。
私は彼女の頭を撫でた。


エリック「吠舞羅の…キング…」

多々良「キングの顔、知ってたの?」

エリック「いや…」

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設定タグ:K , 吠舞羅 , 周防尊   
作品ジャンル:アニメ
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かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時

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