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翌日。
八田「…おまえ、なんでまだここにいんだよ」
エリック「……」
エリックは八田ちゃんの言葉を無視して黙々と出雲が作ったご飯を食べている。
そして八田ちゃんからフイッと顔を逸らす。
まあ、八田ちゃんはその行動にイラッとするわけで、ガシリと藤島と肩を組んだ。
八田「……なんなんだよ、コイツ」
藤島「いや、行くとこないらしいし」
八田ちゃんはイライラオーラ全開でチッと舌打ちすると、カウンターで多々良と並んでご飯を食べていた私の隣にドカと腰掛けた。
華奈はカウンターで簡単な朝ご飯を作っている。
多々良「なんかエリックって似てない?」
八田「はあ?何が」
多々良「前に藤島がレトリーバー拾ってきたじゃん」
多々良の言葉に私は以前を思い出して、あぁと頷くとフォークでパンケーキを切って口に運ぶ。
八田「そっすかー?犬とかもうちょい可愛いし」
多々良「八田、あの犬にも嫌われてたじゃん」
グサッとくることを平然と言ったな今。
私が苦笑しながら『多々良』と言うと彼は気付いたようで申し訳なさそうに自分の前にあった漬物を八田ちゃんの方に差し出した。
間にいた私は多々良から受け取った皿を八田ちゃんの前に置く。
多々良「あ、ごめんね、傷ついた?これあげる」
八田「……なんすかこれ」
多々良「漬物」
八田「なんで!?」
多々良「いやーいざ始めてみると意外と奥が深くてさ。糠床作りって哲学だよね」
八田「漬けてんのかよ!」
ナイスツッコミ。
相変わらずの多々良の多趣味に私は華奈と顔を見合わせて苦笑した。
八田ちゃんは漬物を口に含むと、ボリボリと食べながらエリックと藤島を見る。
八田「…にしても藤島もお人好しっすよね」
『レトリーバーの時も飼い主見つかるまで面倒見てたもんね』
八田「げ。まさかあいつのこともその気じゃねーだろーな」
『どうだろ』
その時、カランと音がして振り返ってみてみるとエリックが食べ終わった皿の上にスプーンを落としたみたいだった。
そしてそのままガタと立ち上がってどっかに行こうとする。
藤島「ごちそうさまは?」
すかさず藤島がそう言うと、エリックは動きを止めて彼を振り返った。
じっと自分を見る藤島にエリックは言葉に詰まりながらも「………っそさま」とぼそっと言う。
そしてまた去ろうとするエリックに「あとかたづけは?」と藤島が言うと、彼は素直にカチャカチャと片付けた。
カウンターにいた華奈がエリックからお皿を受け取る。
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かなと - 違反だということを少しは意識して下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月24日 8時) (レス) id: 8e417a7b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月24日 8時