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人の背丈ほどもある牙が並んだ大きな口が、ルフィをパクンとひと呑みにしようとしたとき、ゴムの腕が伸びた。はるか先の枝をつかむと、ゴムがもとにもどろうとする応力で、ルフィの体はビュンと勢いよく飛んで鋭い牙をやりすごした。
なおも追いすがろうとした飢えたランドゲーターを、そのとき、極太のムチがしばき上げた。
吸盤の並んだ骨のない
モリダコは、もがくランドゲーターを吊るし上げると、残りの腕の先をグッと握った。
タコ殴りにされたランドゲーターは、たちまちグロッキーだ。
もっともルフィは難をのがれたわけではなく、より強く、恐ろしい捕食者に狙われることになった。
ジャングルを抜けて、広場に出た。
空から見えた建物は、廃墟だった。石畳は植物の根に破られて、あちこちで崩壊している。どうも人が住んでいる様子ではない。
ルフィ「え゛っ!あれ!?」
後ろからはモリダコ、そして身をひるがえすと、前には、昆虫界きってのハンターの姿があった。
ドン・カマキリ見参。太古の島にいたような巨大昆虫だ。
前足の大鎌をかいくぐって、ルフィはドン・カマキリの下を駆け抜けた。しかし無理な体勢で体をひねったために転んで、でんぐりがえしを打った。
期せずして、モリダコとドン・カマキリの両雄が激突した。
タコパンチと大鎌が一瞬ですれちがう。勝負は───モリダコの腕が、スパパパンッと板前に捌かれたように大鎌包丁でブツ切りにされた。不利をさとって逃走をこころみたモリダコに、ドン・カマキリはとどめの一撃を見舞った。モリダコは廃墟の入口に頭を突っ込んで、それきり動かなくなった。
勝利したドン・カマキリは、噴水の上にとまると優雅に羽を広げた。体を左右にふって、倒した相手を見下ろした。自慢げなポーズを決める。
だが、その背後から忍びよっていた新たな敵によって、硬い昆虫の外皮が、ぐしゃっと叩きつぶされた。
ドン・カマキリをベアハッグの体制に捕らえたのは、白黒ストライプの毛皮をまとった
ルフィ「次から次へと、ほんと、どーなってんだ、この島は？……ん？」
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SARA(プロフ) - 大好きです！ルフィ夢が好きなのでありがとうございます！🤍 (5月13日 20時) (
レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
