-2- ページ17
『よっとっ!』
Aはオオイモムシに当たる寸前で水の翼を広げて速度を落とすと、ズドンッと派手な音を立ててオオイモムシの頭に両脚で着地した。
カナ「うわっ!?何コレ!?」
『イモムシってところじゃない？』
のんきに会話しながらふたりにKOされたオオイモムシの上から退くと、その姿を見たルフィとナミが声を上げた。
ナミ,ルフィ「A!!」
『ん？』
呼ばれた方に顔を向けると、そこにはこちらに駆け寄ってくるルフィとナミとその後ろでこちらを見ているエレキ鳥の姿があり、Aはやっと会えた仲間と最愛の彼にパアアッと顔を輝かせた。
『ルフィ!!ナミ!!無事だったんだね。』
ルフィ「A〜〜〜!!」
飛びついてきたルフィを受け止めきれずに、Aはそのまま地面に倒れ込んだ。ガンッと頭を打った音が響いた。
上から覆いかぶさるようにルフィがAを強く抱きしめる。
ルフィ「大丈夫だったか!?ケガねェか!?」
『う、うん……今ちょっと頭打ったけど大丈夫……』
ルフィ「頭打ったのか!?くっそォ、今すぐおれがぶっ飛ばしてきてやる!!」
ナミ「あんたのせいよ!!」
頭をさするAの姿にルフィが身を起してジャングルに戻ろうとすると、ナミの鉄拳がルフィの頭に落とされた。
ナミはAに駆け寄って思い切り抱き着く。
ナミ「A!」
『ナミ!よかった……あいつに何もされてない？』
ナミ「ええ、大丈夫よ。」
とりあえず感動の再会が終わった所で、静かに成り行きを見ていたカナがルフィとナミに声をかける。
カナ「あの〜カナは？」
ルフィ「あ、カナいたのか。よかった、無事だったんだな!」
ナミ「カナ、いたのね。無事で何よりだわ。」
Aの時よりも反応が薄いルフィとナミにカナはピクリと眉を動かした。
カナ「そんなにおまえらの目にはAしか映ってなかったのか？」
ルフィ「当たり前だろ!!」
ナミ「当たり前じゃない!!」
カナ「わかってたよ、チクショウ!!」
いつも通りのやりとりにAはナミに抱き着かれながらクスクスと楽しそうに笑ったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 579人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ONEPIECE」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SARA(プロフ) - 大好きです！ルフィ夢が好きなのでありがとうございます！🤍 (5月13日 20時) (
レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
