-3- ページ11
ウソップ「
ウソップが驚いた。
ダイヤルとは白々海───上空一万メートルの雲海で採れる特殊な貝のことだ。種類によって光や熱、音などを蓄えることができる。ということは、あの島船の海賊は、かつてルフィたちも訪れたことがある、積帝雲に浮かぶ空島とも、なにかしらかかわりがあるということだ。
ほどなく
ナミ「さァ、こっちも回避するわよ!取り舵いっぱい!」
フランキー「おおっ!」
船大工兼舵手のフランキーは舵をきった。縦帆に風を受けて〈サウザンドサニー号〉は転針した。
ナミ「フランキー、準備!」
フランキー「おおっ!」
早くも荒れはじめた海上で、航海士の指示を受けたフランキーは、彼が船に導入した自慢の秘密装備を起動させた。
ソルジャードックシステム、チャンネル0───
フランキー「コーラエンジン!パドルシップ・サニー号!」
左右の船腹に備えられた
帆は、すべて手際よく仲間たちの手でたたまれた。全速回転をはじめた
***
〈サウザンドサニー号〉の甲板に、頭上の島船から、ひとりの男が舞い降りた。
ワイヤーで吊っているわけではない。葉巻をくわえた袴姿の老人は、空を飛んでいるのだ。
シキ「おれは〈金獅子のシキ〉……!海賊だ。」
「「「…………!?」」」
唖然とするルフィたちにむかって自己紹介をすると、シキは話をきり出した。
シキ「先ほどの、
ナミ「わたしだけど。」
カナがAの隣にいるナミに視線を向けると、ナミの答えに強面の老人は目を細めた。
シキ「ほぅ……ベィビ〜ちゃんが？さっきはすまなかったな。礼をいう。」
その時、シキの目にナミの隣にいるAの姿が目に入った。
シキ「ほぅほぅ……こんなところで歌姫に会えるとはなァ。」
カナ「Aって本当に人気なんだね。」
『…………』
カナの言葉に返すことなくAは居心地悪そうに視線をそらした。じっとAを見つめるシキの視線を遮るようにルフィがAの前に立つ。
ルフィ「なァ、おっさん!なんであれ、浮いてるんだ？」
ルフィは頭上の島船を指さした。目の前にルフィが立ってくれてシキの視線から解放されたAはほっと息を吐く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 578人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ONEPIECE」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SARA(プロフ) - 大好きです！ルフィ夢が好きなのでありがとうございます！🤍 (5月13日 20時) (
レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さきっち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
