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第72話 ページ24

白龍の目には2人の姿がキラキラと煌びやかに映っている。
そんな白龍の言葉にヨナは「姉様綺麗だって」と嬉しそうにAに言っていた。
白龍の言葉にはヨナのことも含まれているのだが、相変わらずのA大好きなヨナはそれに気付いていないようだ。
ヨナに対して『そうね』と告げたAは改めて白龍に向き直った。


『私達…あなたの王でも姫でも主でもないわよ。私は自分と仲間を守る為に神の力を欲しがる不届き者』


Aの突然の言葉にハク達が目を丸くする。


「ちょ…黙っとこうよ、そういう事は」

「他の3人の龍も手に入れようと旅をしているの」


ユンの制止も無視して話を続けるヨナ。
それを引き継ぐようにAが口を開いた。


『最初にあなたの力を借りたい。いいかしら?』


ユンがまずいと口を開けて見守る中、ハクとカナがニヤリと笑みを浮かべた。
暫しA達の言葉に気を取られた白龍だが、その口に笑みを浮かべると。


「光栄の極みでございます」


白龍の言葉に再び驚き表情を見せるA達。


「あなた方が誰であろうとどんな目的があろうと、私は今からあなた方の龍です。

私の中の血が、そう告げているのです」
















「ああ、驚いた。イクスの予言通りだけど、まさかあんなにすんなり仲間になってくれるとは」


「そんなに好きかよ赤髪桃髪が」と溢すユン。
白龍が旅の準備を済ませる間、A達は木の陰で休むことにしたのだ。


「姫だって話したら向こうもびっくりしてたしね」


「本当に無条件で力を貸してくれるつもりみたい」とヨナが言うとそんなヨナと木に寄りかかっているAに顔を向けながらユンが口を開いた。


「…不届き者なんて言っちゃって」

『本当だもの。彼に嘘は嫌だったし』

「そしてコイツらがずっとニタニタしてて気持ち悪かった」


そう言ってユンが指を指すのは、手首の紐を結び直していたハクと機嫌良さげに鼻歌をして空を見上げているカナ。
ユンに指差された2人は同時にユンに顔を向けた。


「「え?べつに」」

「姫さんたちが神にケンカ売るよーな事言うから楽しくて♡」

「そうそう」

「『またハクとカナの皮肉?』」

「「はっはっはっ、まさか」」


目を細めて2人を見るAとヨナに笑顔でそう返すハクとカナ。


(不安で気ィ張ってるくせにバクチ打つ姿も悪くない)


などと考えている少しSなハクがいたとか。
まあ、そんな考えはカナにはバレバレのようで呆れたようにハクを見ていた。

第73話→←第71話 「待望」



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fruit - すごく面白いです。でもセリフを誰が言っているのかわかりにくいです。 (2021年8月13日 21時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ?(プロフ) - 面白すぎて眠れません笑これからも頑張って下さい! (2018年11月29日 2時) (レス) id: 20429ecf64 (このIDを非表示/違反報告)
あーさー - めっちゃ面白いです! 暁のヨナを書き終わったら、FAIRYTAILの原作沿いでグレイ落ち書いてほしいです!笑 (2018年8月3日 15時) (レス) id: 3e9f6fbfb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2018年7月27日 19時

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