【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!? 業火の向日葵 (ページ50)

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50話ページ50

コナン『そこでアメリカでの破壊を諦め、日本へ航空輸送される際、作業員を買収し、格納庫近くの扉に爆弾を仕掛けさせた。しかし、これもキッドとブラックによって妨害され、あなたはターゲットを2枚目から5枚目の〈ひまわり〉へ変えることに……』

コナンの推理を聞いたなつみの表情が、徐々に険しくなっていく。

愛梨『そのことにいち早く気付いたキッドとブラックは、おじさんに予告状を送り、再び警戒を促した。二度に渡り妨害されたあなただったが、今度は2人の先を行くため、輸送用の木箱のフタの裏に偽のカードを貼り付け、自分の工房に貸し出すように仕向けた……』

中森「キッドとブラックは悪役を買って出て、〈ひまわり〉を守ったってのか？」

中森の言葉に小五郎が眉をひそめると、なつみは「ウソよ!」と叫んだ。

なつみ「そんなのあなたたちの想像でしかない!!」

圭子が「そのとおりだわ」となつみを援護した。

圭子「誰よりもゴッホの〈ひまわり〉を愛してるなつみが、あんなことをするなんてありえない」

レールをはさんでなつみの正面に立つ久美子も「ええ」とうなずく。

久美子「それになぜ2枚だけ破壊する必要があるの？」

コナン『確かに……あの2枚の〈ひまわり〉だけを破壊する理由はまだわかっていません』

久美子「とんだ推理ショーね!」

久美子があきれた顔で吐き捨てる。

愛梨『まっ、理由は後ほどなつみさんから直接聞くとして、本題に入りましょう。なつみさん、レイクロックのチューブ通路にひまわりを飾りたいと言い出したのはあなただとお聞きしましたが、本当ですか？』

なつみは周囲を気にしながら「え、ええ……」と答えた。

コナン『あなたは鑑定士という立場を利用して、絵画の修復によく用いられるテレピン油を最上階から飾られたひまわりの溝に流し込み、導火線として使った……』

なつみ「そんなの裏切り者が私の発言を利用したに過ぎないわ!そんなあいまいなことばかりで人を犯人扱いしないで!!」

自分にかけられた容疑を振り払うように、なつみは左手を大きく振った。
久美子、圭子、石嶺が不安そうな表情でなつみを見つめる。
愛梨はなつみの言葉を聞いて、心の中がスッ…と冷たくなるような感覚がした。
愛梨は冷たい声で口を開く。

愛梨『そうですか……本当はあなたに自首してもらいたかったんですが……。もっと確かな証拠が必要なら、後でお見せしますよ』