【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!?

5話 ページ8

蘭「とにかくさっさと着替えてきて!その間に何かお腹に入れるもの作っとくから!朝ごはん、まだなんでしょ？」

そう言ってキッチンへと進んで行く蘭の背中に、二人は「サンキュー」と声をかけた。

蘭「いーい？ナマコ男のストラップ、忘れないでよ!」

A「了解!!」

Aが敬礼をすると、振り返った蘭は疑いの眼差しを向けて、ハァ〜とまたため息をついた。





蘭が作ってくれた朝食を食べ終えた新一は、アイランドキッチンのカウンターでコーヒーを飲みながら新聞を読み始めた。

新一「あれ？」

ある記事を読んだ新一が声を出すと、流しで食器を洗っていた蘭が「ん？」と顔を上げた。
洗面所でヘアアレンジをしていたAも丁度部屋へと入ってくる。
三つ編みのハーフアップが綺麗に出来上がっていた。

新一「ほら、先週水族館に行った日の夜、米花港の近くで車が爆発しただろ？」

A「それがどうかしたの？」

新一「それがまだ解決してないらしいんだ」

新一が言うと、蘭は水道を止めてタオルで手を拭き、カウンターに広げられた新聞を覗き込んだ。
Aも新一の後ろから覗き込む。


"米花港での自動車爆発事件 いまだ原因つかめず被害者の身元も不明のまま──”


蘭「……ホントだ、何か怖いね」

記事を読んだ蘭は肩をすくめた。

新一「でもまぁ、じきに解決するだろ…日本の警察は優秀だからな」

新一の言葉に、蘭は「ははーん」と意地悪そうな笑みを浮かべた。

蘭「その優秀な警察に依頼されるオレとAって超優秀!って言いたいわけ？」

新一「まあな」

あっさりと返されて、蘭は眉をひそめた。

蘭「……ちょっとは謙遜しなさいよ」

新一「ジョークだよ、ジョーク!」

苦笑いをした新一は飲み干したコーヒーカップを置いて、新聞を閉じた。
それを見たAが財布と携帯をポケットに入れて二人に声をかける。

A「んじゃあ、そろそろ出かけようか」

蘭「そだね」
新一「ああ」

Aが歩き出すと、蘭と新一も後をついていった。





Aを真ん中にして歩きながら話していると公園の入り口に差し掛かったその時何かがこっちに向かってくるのに気づいた。

歩美「すみませーん!」

光彦「ボール取ってくださーい!」

歩美と光彦は走りながら、新一とAと蘭に声をかけた。
三人は歩美達の声に気付いて立ち止まったかと思うと、新一が転がってきたボールを足先でクイッと浮かせた。
そしてポン、ポンとリズムよく左足でリフティングをする。

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