【名探偵コナン】双子は美少女で名探偵と怪盗!?

3話 ページ6

A「ごめん、蘭」

蘭「どーしてくれんのよ!?買ってもらったばっかなのに……」

ショックで涙ぐむ蘭を、Aは慌てて「な、泣かないでよ」となだめた。

A「私がそのうち代わりのヤツ買ってあげるから」

蘭「もォ最低!あんたたちといるとロクなことない!!」

ついに蘭は泣き出してしまった。
ラブラブなデートスポットに来たらAといい雰囲気になれるかな…と思ったら、新一に邪魔され、殺人事件に出くわしてそれどころじゃなくなってしまった。
二人といるといつもこうだ。
聞けば、Aと新一の二人でアメリカに住む両親に会いに行ったときも、事件ばっかりだったというし……。

困惑して助けを求めるように見てくるAの縋るような目に新一は負けると、はぁ……とため息をついた。

オレ、Aのこの目には弱いんだよなぁ。
惚れた弱味ってやつか。

新一「わあったよ、んじゃあ、トロピカルランド!そこに連れてってやるよ!」

A「あ、それいいね!」

蘭「……トロピカルランド？」

初めて聞く楽しげな場所に、蘭はピクリと反応して二人を振り返った。

A「そう。今度、東京に出来るらしいよ？」

新一「さすがにそんな遊園地で事件なんか起きないだろうし······」

蘭「全部、新一のおごりなら行ってあげてもいいわよ」

蘭が立ち上がって涙を拭きながらそう言うと、新一は「え〜〜!?」と声をあげた。

新一「Aはいいのかよ!?」

蘭「Aには携帯を買ってもらうもん」

(ああ、買うのは絶対なんだ)とAは思わず苦笑した。
それでも納得のいかない顔をする新一に蘭は仕方ないと提案をした。

蘭「じゃあわたしが空手の都大会で優勝したらで、どう？」

新一「……おい待て!去年、オメー準優勝だったよな？で、優勝した三年の先輩、部活引退したんじゃなかったか？」

蘭「約束だからね!!」

蘭は顔をひきつらせる新一に、ビシッと人差し指を突きつけた。

新一「えーー……」

(オレ、小遣い割と少ないんだけど……)

どうにかしてくれとAを見るが諦めろという風に首を振られてしまう。
ガクリと肩を落とすと、歩き出した蘭はクルリと振り返った。

蘭「あとA、携帯買ってくれるんなら、米花水族館で売ってるナマコ男ストラップも付けること!!」

A「ハイハイ……」

投げやりな返事をするAに、蘭はさらに「それから……」と付け足した。

新一「え〜？まだあんのかよ!!」
A「え〜？まだあるの!?」

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