二話 ページ3
手始めに、スコーピオンでモールモッドを倒していく。短期決戦型で歯が折れる前に目を斬る。まあ、攻撃はほぼ避けるから刃がかけるなんてほとんどないけどね。
ある程度モールモッドが減ってきたら、グラスホッパーを踏み台にして高台に登って、イーグレットで遠くのバムスターを何体か倒す。
さらに変化弾で手前にいる敵を一掃して、最後にスコーピオンをつかって残ったトリオン兵を倒す。
記録は10分25秒。
「まあまあかな。前回よりは縮んでるか。」
前回のタイムは記録によると10分32秒。やっぱり変化弾の弾道をリアルタイムでひけるとかなり楽だな。
そんな感じで反省点と改善できところを探していると、外の部屋が何やら騒がしくなった。
「ないっ、あたしのどら焼きが…ないっ!!」
「ごめ〜ん小南、この前お客さんが来た時に出しちゃった…。また買ってくるから!ね?」
「あたしは今食べたいの!」
「小南先輩知ってますか、そのお客さんって、実は城戸司令だったんです。なんでも、日頃の玉狛の頑張りっぷりに感動したとか…。」
どうやら、先輩方が帰ってきたようだ。そしてまたしても桐絵ちゃんがとりまる先輩に騙されている。訓練が終わって憂鬱な気分も晴れた私は、訓練室から出てその嘘に悪ノリすることにした。
「おかえりなさい、皆さん。ところで桐絵ちゃん、城戸司令がたくさん褒めていらっしゃいましたよ?いつも頑張ってるとか、可愛いなとか。」
「え!?ちょっと、あのおっさん何考えてるのか分からないけどいいとこあるじゃない!でも、どうして急にわざわざ玉狛まで来たの?」
「すみません、嘘です。本当は城戸司令はそんなこと言ってないし、玉狛にも来てません。」
おぉ、ナイスネタばらし。
「なんでそんな嘘つくのよ!信じちゃったじゃない!それにA、あんたもよ!」
「私はとりまる先輩に悪ノリしただけですし、まさか信じてるとは思ってなくて。」
「どうした、騒がしいぞ。」
「聞いてよレイジさん、とりまるがまた__」
小南先輩がレイジさんに話し始めた隙に私は部屋に戻り、VBCに行く準備をした。あ、VBCっていうのは、バレーボールクラブの略称ね。
そして落ち着いた頃にいってきますと告げ、玉狛を出発した。
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血紅桜 - 夢雪さん!!この作品すっごくおもしろいです!!更新頑張ってください\(^o^)/ (2016年4月23日 9時) (レス) id: b0ef7b1cd8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪(プロフ) - よかったら、コメントよろしくお願いします(^ー゜)ノ (2016年4月15日 20時) (携帯から) (レス) id: ba32ed61c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢雪 | 作成日時:2016年4月14日 23時