＊４４３＊優雅な車内 ページ30
〜赤飯side〜
――…高速道路を、俺は車を運転していた。
助手席には平然と外の景色を眺めるぽこた。
そして、後部座席には。
「嬉しいわ、舞世さんのオーダーメイドがタダで手に入るなんて。いいのかしら、なんだか悪いわ」
「いえ、急にお誘いして申し訳ありませんでした。お名前を覚えていただけていたようで光栄です」
柔らかい笑顔で接するちょまいよ。
顔は仕事の顔だから、“デザイナーの舞世”とでも呼ぶべきだろうか。
「ふふ、芸能界とデザイナー界で今一番注目されてるぽこたさんと舞世さんにお誘いいただいて断る理由なんてあるかしら？それに、見事な蘭ね、これ。芸能界にはいって長いけど、ここまで美しいのはなかなかなくてよ？お嬢さん、貴女何者？蘭に負けず劣らず美しいわ」
「ありがとうございます。
―…でも、芳賀崎さんのほうが凄く綺麗。今も見とれて、私、うまくお話できないんですよ」
「あらお上手」
お前は誰だと突っ込みたくなるほど別人の笑顔を浮かべた花たん。
――…そして、先ほどから優雅な口調と動作を披露しているのは、一世を風靡した女優・芳賀崎莉那。
しゃむおんの母親、…らしい。
ちなみに俺は芳賀崎莉那のファンではない。
…ファンではない、が。
「ぽこた、女優さんって綺麗やなぁ…」
「まあな…って、お前何その顔、デレデレじゃねえか」
「後で一緒に写真撮らせてもらうんや…」
「きもッ」
魅了されるほど綺麗だ。
年齢を感じさせない(たぶん今は38くらいか？)。
せっかくの休日、急にぽこたと花たんに呼びだされて車を出したのは空港。
―――…そこにいたのは、ちょまいよと女優の芳賀崎莉那だった。
口をぱくぱくさせる俺は車の運転席に押し込まれ、あれよあれよという間に俺の車には超絶VIPが乗ってしまい。
そして、今に至るのである。
しゃむくんを救うためとは軽く説明を受けたものの、大した目的も分からないままにろんのカフェまで運転させられている。
ちょまいよは海外から芳賀崎莉那と一緒に来たらしいが――…
――…スケジュールが満杯なはずの大物女優をちょまいよがどうやって連れ出してきたかは知りたくない。あまり。
どうせお得意の口八丁手八丁だ。
ピコとテレビ電話しようと思ってたんだけどなぁ。
内心ため息をついて、「もうすぐ着くでー」と後部座席に何となく言う。
すると。
「ありがとう。安全運転で、安心してお話できましたわ」
…この笑顔で、休日返上も悪くない気がした。
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水鎖。 - シェアハウスずっと読んでます…!!ストーリーや時間軸がちゃんとしてて読みやすいし、何よりキャラクターの個性がそれぞれ萌えて面白いですっ!!アイコンなんですが、Twitterアイコンに利用させてもらってもよろしいでしょうか…!? (2015年2月1日 22時) (
レス) id: 9c55b788b9 (このIDを非表示/違反報告)
BELL - HQの同人誌<黒研>なら4冊持ってます。及川攻めなら2冊出てますよ♪ (2015年1月12日 16時) (レス) id: 70d416ebac (このIDを非表示/違反報告)
青空バード - わー、終わってほしくないです… (2014年12月7日 17時) (レス) id: 37a6055bcc (このIDを非表示/違反報告)
水滴(プロフ) - べっ別にむしろ15までいってほしいとかそんなことめっちゃ思ってるんだからね！() (2014年12月6日 22時) (レス) id: 203b1aa01e (このIDを非表示/違反報告)
白猫ナル@月山(プロフ) - さやえんどうさん» レスありがとうございまーす！数学のテスト死にました！←無理はしてないですよー！明日献上できたら献上しに来ますね！もう少し遅れるかもしれませんが… (2014年12月6日 20時) (レス) id: 4f80e5a98d (このIDを非表示/違反報告)
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