7話 玉森side ページ8
玉「・・・・はぁ」
最悪だわ、マジで・・・なんであんな冷たくしちゃったんだろ本当最悪
今朝のことを思い出して一人で頭を抱える
嬉しかったのに
久しぶりに顔が見れて、久しぶりに声が聞けて
でも
玉「なんであんな最悪な状態の時に声かけてくんだよ・・・」
誰に言うでもなくボソっとつぶやく
景の綺麗な笑顔を見た瞬間、自分の格好とか寝癖がとんでもなく恥ずかしくなって、とにかく逃げ出したかった
幼馴染だからこんな姿はいくらでも見られてきたけど昔と今じゃわけが違う
宮「あれ、タマどうしたんだよ〜元気なさそうじゃん」
玉「宮田・・・俺今最高に凹んでる」
宮「え、なんで!」
にこにこと笑いながら近づいてきた宮田に思わず愚痴ってしまう
玉「自分が情けなくて死にそう」
宮「なんでそんな凹んでんの?ファンの女子になんか言われた?」
玉「それで俺がこんな凹むと思う?」
宮「思わない」
玉「だろ?」
宮田がうんうんと頷く
宮「じゃあなんで?」
玉「俺ってさ、不器用じゃん」
宮「まあ、そうだね」
玉「恥ずかしがり屋だし、ぶっきらぼうじゃん」
宮「うんうん」
玉「そのせいで一番大切なひとに最悪な態度とった」
宮「あれ、それってもしかして景先輩?」
玉「正解」
そう言うと同時にまた情けなさが押し寄せてきて突っ伏してしまう
宮「最悪な態度ってどんな?」
玉「久しぶりに話しかけてくれたのにすげえ素っ気ない返しした上に話さっさと終わらせて帰った」
宮「うわあ・・・こじらせてんなあ」
玉「だよなあ・・・我ながらガキっぽいことしたわ」
宮「そういやさっき景先輩このクラスに来てたの見た?」
玉「え、見てない。なんできたの」
まさか俺に会いに来てくれたとか?・・・いやそれはないか
宮「なんかニカのお弁当届けに来てたんだけど、ニカの態度もなかなかひどくてちょっと(人1
)先輩かわいそうだったなあ」
なんだ、やっぱり俺じゃなかった
・・・なんかわかってたけどおもしろくない
宮「素直じゃないって大変だな」
玉「はあ・・・景と話す時だけ宮田になりたい」
宮「だけってなんか複雑だなあ笑」
そう言いながらあははと笑う宮田
素直だし人当たりが良いしムードメーカーだし・・・俺にはないものをたくさん持ってる
玉「宮田のくせに・・・」
宮「あれなんかディスられた?」
あーあ・・・素直になりたい
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←6話
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sayachiffon0919 | 作成日時:2017年1月6日 22時