24・まともじゃない思考 ページ24
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酔ってるのか?そうなのか?むしろそうであって欲しい。そうでなけりゃ困る。酒の勢いにしてもらわないとどうにかなってしまいそう。
そうだよ、夏油さんってそういう人だったじゃないか、初めて会ったときも女にビンタされてたクズみたいな人だったよ思い出した。
でも仕事になると人が変わったように一生懸命な姿勢や熱意は素直に尊敬してたんだよこれでも。私ももっと力になりたい頼って欲しいって。夏油さんがしんどい時に支えられるように、って
さっき夏油さんが助けに来てくれた時、すごく安心した。あの時私をじぶんの、みたいに守ってくれてその力強さに内心ドキドキした
これじゃあまるで私、夏油さんの事‥
(っ、、わー!やめやめ!)
あいにく私は器用な恋愛には向いてない。気軽にワンナイトとか絶対無理だから!自らそこに身を堕とすなんて無謀な事はしたくない。どっちかって言わずとも私は追うより追われたいタイプ。一途に愛されたいのだ。
一旦意識してしまうと彼の顔がぐるんぐるん浮かんできて目眩がしてくる。
「あーダメ、頭おかしくなってる、一旦座ろ」
近くにあったベンチに腰掛け夜空を見上げた
*
-夏油side-
15分経っても戻らない彼女が気になり再びそこへ戻るとベンチに座り寝こける最愛の人
(ぅゎぁ、寝顔も可愛い、‥じゃなかった)
なんでこんな所で寝てるの、なんて浮かぶもそりゃあれだけフラついてたら仕方ないか、と一旦完結しようとして、
いや、だからどんだけ危機感ないんだ、と心配が通り越して呆れる
ギュム、と鼻をつまんで起こす
『A、なにしてるの、帰るよ』
「っふぇ?!あ、ふぁい‥あれ?」
無理やり起こされた酔っ払いは状況を全く把握出来てない
『タクシーまでは頑張って歩いて?』
本音を言うと抱きかかえてやりたい所だけど流石にここじゃあね。せめてもの介抱として優しく肩を支え会場を出た。
『送るよ、家はどこ?』
「‥ぁー、寮ですぅ。社員寮‥ふぁあ‥」
そう、とタクシーの運転手さんに行き先を告げてAの頭を私の肩に預けさせる
『着くまで寝てなさい』
「ぁー‥何から何まですみません‥」
すぐに肩口からスゥスゥと規則的な寝息が聞こえてくる。その小さな頭にそっと口づけた。
(今日のこと、ちゃんと覚えてくれてるのかな)
起きたら君は何を思うのだろう。出来れば意識してくれたら嬉しいんだけどな。
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時