23・怒れる救世主 ページ23
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ピンチに現れた救世主はお姫様を優しく助け出す、てゆうストーリー。ドキドキするよねああいゔシーン。私も今この瞬間、少しばかり早くなる心拍に言い表し難い想いを感じていた。
正直、ちょっと来るの遅いよ!と心の中で悪態をついたが助けてくれたのは感謝しかない。
でもなんでだろ、めっちゃイラついてね?
「あ、‥」
ジリジリ近づいてくる夏油さん
『何そんなに飲まされてるの?勝手にベタベタ触らせてるし足元フラフラ。それともなに、Aは飼い主の知らない所でそういう事して背徳感に燃えるタイプ?』
最近気付いたこと。夏油さんはイラついてる時、ツラツラと一息に言葉を連ねる。そして今がまさにその状態。
私がさっき感じたドキドキは、彼の怒りのオーラを本能で感じてたからか‥怖。
危なかったとは言え未遂に終わったんだし、体にはその‥少し触れられたりはしたけれども、なんでそんな怒るかなと夏油さんを見ると、少し悲しそうに私を見つめる瞳があった。
『あぁ、でも良かった』
え、?
初めて見るその表情に戸惑う。
夏油さん、もしかして私の事‥
『人のモノにいつまでもベタベタ触るあいつの手を切り落としそうだったからね、あやうく犯罪者になる所だった。一安心だよ』
そっちかい!私が無事で安心したんじゃないんかい!‥って、
なにそれ。心配して欲しいって思ってるみたいじゃん私、
『やっぱりコレが消えてるから勘違い野郎が湧いてくるのかな‥』
「いっ‥」
私の首のソレを強めに指の腹で拭う。驚きと少しの痛みで顔が歪んだ。
『なにその顔。もっと虐めたくなる』
「変なこと言わないでください!そして痛いのは絶対嫌ですっ」
『痛くなかったら、いいの?』
「そういう問題じゃな_____、」
顔に黒い影が重なった瞬間、流れるようにキスを落とした彼の瞳が目の前にあった
「‥え、なにして」
『なにって、キス』
「な、んで‥」
『教えない、自分で考えなよ。ちなみにだけどわたしは許してないからね?』
なに、これ。やっと現実を受け止めた途端、ドクンドクンと脈打ち、キリキリと痛む心臓。
『少し経ったら戻っておいで。言っておくけど、もしそんな顔のまま戻ってきたら次こそ襲うからね』
そう言い妖艶に微笑んだ後、夏油さんは明るい方へと戻って行った。私は言葉も発せず、へなへなと腰が抜けその場に座り込んだ___
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時