22日目 ページ22
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『わたしはAのためなら何だってしてあげたいと思っているよ。大切な、友達だからね』
「…ありがと、」
『方法はまだある。けど前もいった通り、これ以上は依存性の高いものになるから…少し、危険かもしれない』
依存性。中毒性。
それって危ないもの？痛いことや、怖いことは嫌だなぁ。
そう聞けば夏油は緩く首を振る。
『違うよ、痛みや苦しみで縛り付けるやり方も世の中にはあるけど。それだけでは本当の意味での安楽は得られないからね』
「私が望めば、教えてくれる……？」
縋る思いでAは夏油を見上げた。
彼は少しだけ目を見開いたあと、ベッドからのっそりと腰を下ろし、Aのすぐ隣へ巨躯をひたりと寄せ目を細めた。
Aは夏油の突然の行動に息を呑む。
獲物を狙い、距離を縮める肉食獣のような眼光だった。
『いいけど…後戻りできなくなるかも知れないよ』
弧を描く唇は挑発的。
「夏油くんはたまにそうやって私の覚悟を試すよね、でも大丈夫。私夏油くんが酷いことする人じゃないって信じてるから」
『ッッ……、言ったね？』
怖いもの知らずもここまでくると重症だな。
夏油は言葉を飲み込む。
信頼している男はただの狼だというのに。
暗闇の中、声だけで支え合う二匹の動物。一方は喰らう種、もう一方は喰われる種。互いの正体を知らぬまま嵐は過ぎ去り夜は明ける。信じていた相手が狼だとしった羊はそのあと、どうなったのか。
夏油は結末をしらない。さして興味もなかった。
夏油は忠告した。何度も。
けどそれでも“信じているから”と他人に一切の疑いを持たないキミは可哀想なほど無知で、無防備で、食べてしまいたくなるほど愛おしい。
『それじゃあ、…………始めようか』
ごめんね、もう辞めることはできないよ。
後戻りさせてやるつもりも毛頭ないけれど。
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すみっことかげ(プロフ) - ココナッツさん» 表情は、意識しすぎるあまり同じ顔になりながら書いていることに最近気づきました。笑 更新を楽しみにしてくれてる人がいることが励みです♡続編も頑張ります〜！ (2022年10月19日 19時) (
レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - すみっことかげさん» わわわっお返事頂いてるの気付くの遅れてしまったぁぁ…そして続きをありがとうございます!!夏油さんの表情の変化←すみっことかげ様の言葉遣いが上手すぎていつも惹き込まれてます笑 そうしましょう(うん？) (2022年10月19日 17時) (レス) @page49 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - ココナッツさん» 秒レス失礼します！進行形で書いてます。笑 残された夏油くんは今何を思うのか…。わしらモブも木の陰から見守りやしょうぜ(え) (2022年10月18日 12時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - さ…最終話……??はぅ…寂しい気持ちがありますけど最後まで夏油さんと夢主ちゃんの行く末を見守らせていただきます…!!!(どこから目線…すみません🙇🏻) (2022年10月18日 12時) (レス) @page48 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - すみっことかげさん» 夢主ちゃんがぎゅっとされてるところを偶然見かけてしまって、見てるのがバレて夏油くんに(この子は私のだよ)って感じで独占欲？剥き出しにされて、ひぇってなるモブになりたいです(え←) (2022年10月11日 9時) (レス) id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみっことかげ
| 作成日時：2022年7月28日 16時
