ロリ○ンkiller［銀魂］ (ページ46)

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第42話 ※シリアス警報ページ46

___懐かしい夢を見た

そもそも眠りにつくのが久しびさである為

当然の話ではあるのだが。

悪夢、とは言い切れない懐かしい思い出。

あの人との出会い。

「やあ、お嬢さん。

君にそんな物騒なものは似合わないよ」

私に声を掛けてきたのはただの男。

ただ一つ違うのは

『(気配が、なかった…)』

気配を感じ取れなかったこと。

____まだ私が殺しに手を染めていた時代、

そんな時、あの人に出会った。

________

『・・・』

無視して通り過ぎようとする私。

「ちょっとちょっと、何か反応してよ。

私がやばい奴みたいじゃないか。」

その人は私の前に立ちはだかった。

『…邪魔だ』

「冷たいなぁ～、

表情ぐらい変えてもいいんじゃないかい？

全然機能していないよ表情筋。

酢豚の中のパイナップルぐらい意味ないよ」

『…それはアンタが嫌いなだけだろ』

全く読めないこの男、まるで未知の生物に

出会ったようだった。

「あ、やっと表情筋が作動した」

“まあしかめっ面だけど”

『…どけろ』

「嫌だ、って言ったら？」

あいも変わらず笑顔でコチラを伺っていた。

『・・・別に、どうもしねェけど』

ピタッ、と一瞬男の動きが止まった。

予想とは違う言葉が返ってきたからだろうか。

「…へぇ、それはまたどうして？」

『アンタは標的じゃねェ。

…私は余計な殺しをしたい訳じゃない』

男の目が薄く開かれ、興味深げに私を見た。

その時、初めて男の本心が見えた気がした。

「……寄り道、という名目で

少しばかりついてきてはくれないかい？」

“表情筋の使い方、教えてあげるよ”

_____

それがあの人との出会い。

私が笑えるようになったキッカケ。

____だが、あの人はもう…

この世にいない。