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第20話 ページ22

「Aちゃんは若いのに

一人暮らしだなんて大変ね〜」


『そ、そうですかね』


今絶賛妙ちゃんとお話し中なのだが、恐らく

私の年齢をわかっていないだろう。

…言うべきか、言わぬべきか。


迷っているとこれまでの妙ちゃんの行動を

思い出した。


______

『はじめまし…』

「キャー!可愛い!」


「『え』」


そのあとは察して欲しい。

「名前なんていうの?」とか色々聞かれた

挙句、頭まで撫でられてしまった。

_____


こんな後に

『実は年上でしたてへぺろ♪』なんて

銀兄等にゴリラと呼ばれているこの人に

かましたら先が見えない。



ちょっとお助けで、チラッと新八を見ても

すうっと逸らされてしまう。


『(いや何逸らしてんだメガネコラ)』


「(僕には何も出来ませんよ…)」


新八のシスコンが露見した。



「着いたわ。…ここが私たちの家よ」


そういって指したのはかなり大きめなお家。

大体万事屋約8個分ぐらい(諸説のみ)。


「気をつけてね。地雷があるから」


『あ、は〜い…っえ"、待て待て』


「新八ィ!」と小声で声をかける。


『今君の姉上地雷っつった?

それともゴリラ'sジョーク』


「正真正銘の地雷です。…ゴリラ退治の」


また出てきたよゴリラ。

なんなの、みんなゴリラ大好きっ子なの?


私ゴリラよりオラウータン派なんだけど。

迫害されるかな。よし黙っとこ。


「まあ上がって上がって。

Aちゃんの家にもなるんだから」


『お邪魔しまーす…』


地雷なんて聞いたあとだからむやみに動けない。


…これ絶対矢飛んでくるよね。

映画の洞窟みたいに床の隠しスイッチで

鉄球みたいなの転がってくるよね。

…いや壁かもしれない、どっちだろう。


これは聞いた方が早そうだ。


『…新八、床?それとも壁?』


「何言ってんすか」



「置いていきますよ」と先を歩いてしまう。

意味を汲みとれよ。お前ならできるよ。


あ、新八の踏んでったところ踏んでかないと

隠しスイッチ作動しちゃう。


もう新八の踏んだところがわからない…

となるとこれは端っこを歩こう。

端っこ最強説あるから。

オセロとか割と最強だから。


でも左右どっちだろう。


『新八!右?それとも左!?』


「だから何が!!?」


その瞬間だった。


「お妙さァァん!!!」



『メガネェェ!!上だァァァ!!!』


「さっきからうるせェよ!!!」


天井からゴリラが顔を出してきた。

軽くパニック状態である。

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作者名:天。空 | 作成日時:2019年3月17日 19時

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