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第七十七章 ページ44

「…嫌ッ!」


ドンッと瑠依を突き飛ばし、よろけながら壁を伝おうとする


「こっちを向け。A」


ドクンッ


無意識に体が反応し、向いてしまう


瑠依と目があった瞬間、体が動かなくなった


…え?…何で…?


『何で俺を殺したんですかィ?』


いきなり、沖田の声が聞こえた


瑠依の目が赤く光り、にやりと笑った


「何…これッ!?」


『俺が頼んだからって、断ればよかったのに…』


「やめてッ…」


耳を塞いで、俯く


『俺が嫌いだったから?やっぱりあれは嘘だったんですかィ?』


「違うッ…!嘘じゃない!!」


『……夜月がこれを飲ませればいいって言ったからやったのに…』


「!?」


これ…吉原の時の客の……


辰馬が撃って殺した…


…もしかして…


私のせいで死んだ人の声……?


「聞きたくないッ…!」


『僕、お姉ちゃんのために死んだのに…お姉ちゃん、僕のこと忘れてたよね?』


これは…人体実験の少年……?


「忘れてないッ……」


「ククッ……アハハハッ…これがお前が今まで殺して奪ってきた命だッ!自業自得だなァ…!」


「やめてッ!もう聞きたくない!!」


しゃがみこんで叫ぶ


意識がなくなり始め、声を上げて何とか留まっていたものの……


もう、無理だ。


「……フィナーレだ。開花しろ。A」


『…折角命を懸けて守ったのに……。こんなにたくさんの人を殺したのね…。A……』


母……さん……


「いやぁぁぁぁぁッッ!!」


プツンッと意識がなくなる





「……!!」


乱華と化した体に、もう一度意識が戻り溶けるように体中を回った


「殺してやるッ!!」


そう叫び、拳を振る


「くッ……」


拳をまともにくらい、少しむせたものの、瑠依は笑って言った


「これだよ…!乱華で一番の力の持ち主だ…!」


拳をつくった


――――――――
――――――
―――


急に聞こえた、Aの叫び声


「……まさか…」


「瑠依…か?」


「晋助…行こう!」


「…あァッ」


部屋を出て、廊下を走る


が、徐々に意識を保つのが辛くなる


頭がくらくらする…


目を瞑りかけた時、


「お、、お兄……ちゃん…?」


美緑の声に、目を開く


「……!!」


そこには、


血塗れで倒れる瑠依がいた


グサッと、その瑠依に刀が突き刺される


「……A…?」


瑠依を刺した者の名を言う


「……」

顔を上げ、冷たく悲しい瞳で高杉と美緑を見つめた

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作品ジャンル:恋愛
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紅桜 - とりあえずカレンダー見てからいれるねー。←熱下がってほぼ復活!夜兎の回復力wwww (2014年8月15日 20時) (レス) id: bd57d76cc7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 紅桜と黒蝶、21日ジャンプワールド行けまふかー? (2014年8月15日 20時) (レス) id: acb2a2be46 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、そうだったんだ!こっちはだいじょうぶだよー!いやー、それよりほんとお大事にねー。夏風邪かあー (2014年8月15日 20時) (レス) id: acb2a2be46 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 水遊び行けなくてごめんね。風邪ひいちゃって、熱が出てたから、ずっと寝てた。ホントにごめんね。こんなタイミングで風邪ひくとか....ほんとにごめん。 (2014年8月15日 14時) (レス) id: bd57d76cc7 (このIDを非表示/違反報告)
あい - え、イオンのどこ?広いやんイオンって! (2014年8月14日 23時) (レス) id: aed5c3986c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒蝶 | 作成日時:2014年7月14日 22時

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