勝負する者 ページ13
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少ない階段を上りながら考える。
気が進まないが…一度 学校を閉鎖、
呪いを祓った後、隅々まで探すしか…
『…めぐみ、恵。あそこ凄い人だかりだよね』
いつの間にか隣にいたAが言った。
…まあ、確かに結構な人数いるな、とその光景を見る。
すると数人がバタバタとそこへ向かって走っていった
「こっちだこっち!」
「早くしろ!」
『恵、私たちも行こうよ!』
「ッは!?」
Aは俺を引っ張って数人の生徒の後ろを走り出す
「陸部の高木と虎杖が勝負すんだよ!」
「種目は!?」
「_砲丸投げ!」
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you-side
ドッと地面に落ちる砲丸。
「14メートル!!」
測定係の人達がそう言うと、おぉー!!という歓声と拍手が起こる。
「スゲー高木!全然現役じゃねぇか!」
賑やかな場を他所に、ここの周りを適当に見渡す。
特に怪しい人は居ないなと視界を動かした時、
体育教師と勝負する男の子の友人が目に留まった。
背が高めの男の人と、メガネをかけた女の子。
ヒソヒソと話している中、私の耳に入ったワードがあった。
「_あだ名が、「西中の虎」」
「ダサくない?」
絶妙なネーミングセンスに、私は虫を踏んだような顔をしていると、
恵に「なんだその顔」と真顔で返される。
『いや、なんでもな_』
私が言いきる前に、ブォンと砲丸が風を切った。
そして、ゴィィン!!と勢いよくサッカーゴールの左角にヒットした。
砲丸は、サッカーゴールのねじ曲がった囲いに挟まり計測ができないため、
「あ〜。大体30メートル」と適当に結果を出して、この勝負は終わった。
『あの高木が、負けたッ…!?』
「お前は誰なんだよ…」
『五条A』
「そういう意味じゃねぇ」
溜息をつく恵を他所に、西中の虎くんを見る。
「…にしても、凄いなアイツ。呪力無し、素の力であれか。」
『禪院先輩と同じタイプかな?』
「あぁ…って、見てる場合じゃなかったな」
さっきの虎くんを見ると、何やら急いでいるようだった。
というか…さっきからあの人から感じるものがある。
私は恵に小声で伝えた。
『…恵。彼こっちに来る』
「……」
向こうは当然 何も知らず、何も思わず、
こっちまで走ってきて、" 通り過ぎた "
バチッと私達とすれ違った一瞬、
「『 !! 』」
__呪物の気配が強くなった
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時