追いかける ページ14
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『「 !! 」』
彼が通り過ぎたあと、恵と顔を見合わせる。
鏡を通して自分の顔を見たかのように、
私達は焦りと確信という感情が顔に出ていた。
『っ…明らかに今!』
「おい、オマエ!…って、速すぎんだろ!!」
恵が急いで呼び止めるも、彼は風のように走り去っていった。
その足の速さに唖然としていると、杉沢高校の男子生徒2人の雑談が聞こえる。
「なぁなぁ、アイツ50メートル3秒で走るんだろ?」
「はぁ?車かよ(笑)」
生徒2人が言った事実に衝撃を受け、
恵と「「はぁ!?」」とまた顔を見合わせた___
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杉沢病院_
病院には、たくさんの人が色々な目的でやって来る。
予防接種、怪我、入院…。
中には、病院で家族の最期を看取った人もいるだろう。
家族が…亡くなった…。
でも呪霊によって殺されたわけじゃない…。
それだけでも、良かったと思えるのは…駄目なことなのだろうか…。
『 恵、…本当に話しかけるの?』
喪中に話しかけるのはちょっと…。と声をかけても、
「逆に、話しかけられるのは今しかないだろ。」
と聞いてくれなかった。
「虎杖悠仁だな」
あぁ、ホントに言っちゃった…。と眉間に皺を寄せ額に手を当てる。
「?」
杉沢高校で、体育教師と対決していた彼…_虎杖悠仁。
虎杖くんは受付の看護師さんと話すのをやめて、
人気のないところまで来てくれた。
「呪術高専の伏黒だ。こいつは五条」
私は恵のあとに軽く会釈する。
「悪いが、あまり時間がない」
そう言い、恵は淡々と告げる。
「オマエが持ってる呪物はとても危険なものだ。今すぐこっちに渡せ」
「じゅぶつ…?」
よくピンと来ていない虎杖くんに、私はスマホで呪物の画像を見せた。
『これの事よ。』
彼はジッと見たあと、
「あー、はいはい。拾ったわ」
” そう言った。”
『………ビンゴね』
目を細め、そうボソッと呟く。
「俺は別にいいけどさ、先輩らが気に入ってんだよね。
理由くらい説明してくんないと。」
「……」
やっぱりそうなるか…__
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (7月8日 15時) (レス) @page33 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 絵がうますぎます! (6月8日 6時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
松野星月(プロフ) - 続き楽しみ!早くみたい (2022年12月30日 12時) (レス) @page37 id: 7e5eb61c5c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 最後不意打ちでナナミンの「シスコンはクソだ…」にまじで吹いてしまいましたwww笑いを提供してくれてありがとうございます! (2021年12月28日 22時) (レス) @page48 id: dd9bdc737b (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ariaさん» 笑ってもらえて良かったです!笑笑 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 6023f727dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saya20071025 | 作成日時:2021年1月21日 20時