○あんみつ気分２ ページ12
あ「先ほどはどうもありがとうございました」
深く沖田の目の前でお辞儀をする少女に
沖田は苦笑した。
沖「大丈夫ですよ、あれくらい」
あ「いえそれでも・・・助けていただいたことには変わりません」
沖「そうですか」
あ「何かお礼をしたいのですが・・・」
沖「別にいいですよお礼だなんて・・・」
少女がもってきたお団子を目を緩ませながら食べる。
触感がほどよくおいしい。
あ「あ、でしたら・・・しばしお待ちください！」
沖「へ？」
少女はそう言ってぱたぱたと奥へ戻って行った。
沖田は不思議そうに首をかしげてまたお団子を一つ。
数分立ってまた少女がこちらに来た。
お盆には小さな器があった。
あ「どうぞ！当店自慢のあんみつです」
沖「あんみつ？」
器の中には白玉や小豆などが入っていて
艶やかでおいしそうだった。
沖「わあ、もらってもいいんですか？」
あ「ええ、小さいですが・・・お礼です」
あははと照れたように笑う。
ああ、なるほど。こういうのを美しいと呼ぶのか・・・と
沖田はしみじみ思った。
あんみつは食べてみると予想以上においしく
沖田は目を見開かせた。
沖「とても、おいしいです・・・」
あ「ほ、本当ですか？よかった・・・！！それは私が作ったものなんです」
沖「え？あなたが？」
あ「はい・・・お口に合ってよかった・・・///」
じんわりと
沖田は口の中が甘くなるのを感じた。
食べ終わって、さて帰ろうというとき
沖田は思い出したかのように「あ」と呟いて
少女に振り返る。
沖「すみません、名前・・・おしえてもらってもいいですか？」
あ「な、名前ですか？」
沖「はい。また・・・来た時に、呼びたいので」
あ「えっ///」
少女はぼっと顔を赤らめた。
そしてすこしうつむいてそのまま
あ「A・・・です///」
沖「・・・A、さん？」
あ「っ・・・はい！あの・・・貴方は？」
沖「僕は沖田総司です。じゃあ・・・また来ますね」
純粋に笑って手を振った。
それに応じるように少女・・・Aも笑顔で手を振る。
あ「沖田さんっ！！」
沖「？」
あ「また、お話しましょうね・・・///」
沖「・・・はいっ//」
次に来たときもあんみつにしよう。
そう決めた沖田であった。
続く (更新停止中)
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とかげ - 沖田さん最高です！！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: e1cdc78651 (このIDを非表示/違反報告)
咲間(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！！この3人はなかなか見当たりませんよね；これからもがんばらせていただきます！ (2014年9月24日 18時) (レス) id: 5e4413b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 私もこの３人大好き何で、このような作品があってとても嬉しいです！これからも頑張って下さい(*^^*) (2014年9月23日 9時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
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