○あんみつ気分 ページ11
がやがやと江戸の街は活気にあふれていた。
商売繁盛、無病息災、それらにあてはまる平和なころ。
またもそれらにあてはまる少女がいた。
華やかな街のはずれで旅人を迎え入れるような
小さな茶屋があり、そこに少女はいた。
あ「いらっしゃいませ！！どうぞこちらへ！」
気前の良さとてきぱきと仕事をこなす俊敏さ。
そして屈託のないその笑顔。
客はまるでこれが目当てだというようにどっとあがりこんでくる。
つまり商売繁盛。
それは街にまで届くような人気っぷりだった。
沖「へえ、そんな茶屋があるんですか」
「ああ、そうらしい。どれだけの美人か、見てみたいものだなあ」
美人・・・そうきかれて思い出すことは何もない沖田。
恋愛経験が豊富ではない沖田はそこらがいまいちわからない。
遊郭とかなら同僚に付き合うように言われていったことがあるが
あまり乗り気にはならなかった。
沖「(茶屋だし・・・ここからそう遠くもないし。お腹減ったし・・・
いってみましょうか)」
そういって軽い足取りで茶屋へ向かった。
あ「もうしわけありません、ここはお煙草は遠慮してもらってるんです」
「ああっ？んだとお？」
やっと着いた沖田が見たものは
柄の悪そうな連中と小柄な少女。
口ぶりからして店のものだということが分かった。
沖「(ということはあの少女が・・・？)」
「てめえ、俺等に指図すんのかあ！？」
あ「ですから、お煙草をされるのであれば・・・
早急に、お帰り願いたい」
その瞬間、かつてないほどの殺気を感じた。
連中もそれを感じ取ったようで心なしか肩が震えていた。
「こ、こいつ・・・！！」
連中の一人が少女に手を挙げた。
これはいけない、と思った沖田は二人の中に入って
男のこぶしをとめた。
「あ？なんだよ、また小さいのが・・・ひいっ！？」
「し、新撰組だあ・・・！！」
沖田はにこりと笑って男の手を払った。
沖「もうこの子と店に近づかないでくださいね」
そして刀に手を伸ばそうとすると
連中は恐れをなして必死に逃げて行った。
少女はぽかんと沖田を見上げる。
沖田もそれに気づいて社交辞令の笑顔を見せた。
沖「とりあえず、お団子3つ」
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とかげ - 沖田さん最高です！！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: e1cdc78651 (このIDを非表示/違反報告)
咲間(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！！この3人はなかなか見当たりませんよね；これからもがんばらせていただきます！ (2014年9月24日 18時) (レス) id: 5e4413b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 私もこの３人大好き何で、このような作品があってとても嬉しいです！これからも頑張って下さい(*^^*) (2014年9月23日 9時) (レス) id: 85c5d33bca (このIDを非表示/違反報告)
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