好きって、言うため。

　to . 12　 ページ12

◎







　




　 「 え...何してんの... 」




　 勝「 え、こっちが聞いてるんだけど 」








　 そう言って私の好きな笑顔でふわっと笑う。








　 勝「 ここから何か見えるの？ 」




　 「 ...... 」








　 さっき私がしてたように、窓から1階を見るキミ。


　 この人、どこから出てきました？








　 『 ...教室戻ってますね 』




　 「 え！ 」




　 勝「 へえ、ここからランチルーム見えるんだ。」




　 「 え！！ 」








　 教室に戻ってっちゃう友達と、

　 マイペースなキミの間で慌てる私。








　 「 あ、あの... 」




　 勝「 ほんと言うと見えてた。」




　 「 うそっ 」




　 勝「 誰なのかまでは、わかんなかったけどね 」








　 バレてた。恥ずかしい。


　 のに、私はキミの綺麗な横顔を見つめる。








　 勝「 Aだった？ 」








　 ゆっくりキミがこっちを見て、目が合う。


　 恥ずかしくなって、私から逸らす。








　 「 ......うん 」




　 勝「 そっか 」








　 どうしてそんなに嬉しそうに笑うの。








　 「 ...あの、」




　 勝「 ん？ 」




　 「 今日、放課後、忙しい？ 」








　 ぎこちないのはわかってる。

　 でももう止められないんだと思う。



　 気づいてしまったから。








　 勝「 部活はあるけど... 」








　 不思議そうな顔でキミが私を見る。


　 ...そんなに見ないで。








　 「 その前にお時間お借りしても、いいですか 」








　 全然大きな声じゃなかったのに

　 むしろ小さくて聞こえてないかもと思ったのに



　 キミはまた笑って、うんと言った。







　


.







　


-----







　


　 cacao . です ！



　 今年 1年、本当にありがとうございました ( ˆoˆ )/



　 読んでくださる方が増えて、赤い星の作品も増えて

　 本当に嬉しいですとても幸せです

　 本当に誠にありがとうございます ( しつこい )



　 来年もよろしくお願いします！

　 良いお年を！！ (☆u∂)








　 2016 . 12 . 31







　


　

　to . 13　→←　to . 11　

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す