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2話 ページ3

そして僕は長い時間揺れていた


車に乗るのは2回目だ


今日とあそこに連れていかれた時で2回


僕はどこに連れていかれてるんだろうか


警戒と少し不安を抱えて僕は黙って座っていた


結「やっと着いた!ここが君の新しい家だよ!」


僕の家?あぁそうか僕はまた虐待を受けないといけないのか


そんなことを思っているとかごの扉が開く


結「ほら、出ておいで」


出るもんか!出たらまた叩かれる、もう痛いのは嫌だね


結「ん〜やっぱり上手くはいかないかぁ」


そしてそいつは僕の前からいなくなった


やっといなくなったか、僕は一生死ぬまでここを出てやらないからな


しばらくするとそいつは見たことのない物を持ってまた僕の前に来た


『しつこいぞ!』


シャー!!(威嚇)


結「そんなに怒らないでよ...笑」


そいつは何故か笑っていた


結「これ○ュール!食べるかな?」


○ュール?そんなの僕は聞いた事も見た事もない


どうせ毒なものとかが入ってるんだろ!


僕は絶対食べないからな!


結「お願い食べて、君最近何も食べてないって聞いたよ?死んじゃうよ?」


『うるさい!』


ニャー!!


結「っ!!」


どうだ!お前も虐待する気だろ!虐待で死ぬより餓死で死んだ方がまだマシだね!


結「ごめんね、無理に食べさせようとして...
突然知らない人に知らない所へ連れていかれたら怖いよね」


なんでこいつはこんな悲しい顔をするんだ?


なんでこいつは僕を叩かないんだ?


結「ここに置いておくね」


そう言うとそいつは○ュールを皿の上に出し、僕の目の前にそっと置いた


こいつはなぜ僕を怒鳴らない?


こいつはなぜ僕に優しくする?


意味がわからない


こいつは変わり者だ

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作者名:和桜 | 作成日時:2020年3月29日 3時

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