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episode17. ページ19

「キヨに守ってもらうしかないよ」

「……え?」

それは、どういう意味だろう?
よく分からないままでいると、キヨさんが口を開いた。

「俺、意外とこーゆーの慣れてっから、今日は安心してって、言いたかった」

「俺はよく知らない男の家でも安心出来るようにって呼ばれただけだけどねぇ〜」

ガッチさんがヘラヘラと言った。確かに2人よりはマシかもしれない。オタク的な意味で。

「あ、あの、守るって……ど、どうやって……?」

恐る恐る尋ねると、キヨさんは目をぱちぱちとさせて言う。

「……とくに考えてないけど、まあ大丈夫だから」

「えっ、考えてないの?」

驚いた様子のガッチさんに、キヨは開き直ったように言った。

「だって、なんて言っても火に油でしょこんなん」

私もそう思います。思わずうんうんと頷いた。

「まあそれもそうだねぇ」

ふぅっ、と息を漏らすガッチさん。この2人のリアルな掛け合いに、私は不謹慎にもそわそわしていた。

だって、好きだった人と推しが目の前で話してるって、なんかもう普通ありえなくない?しかもその会話の内容が私の事って、ありえなくない?やばくない!?

「まあ、俺もそれとなーくAちゃんのこと、店長時代の知り合いだってこと公表しとくよ、いい?」

そうガッチさんに聞かれて、ひゃい! と返事をした。
すげぇ裏返ったし、すげぇ噛んだ……。

「ひゃい!って……」

くくく、と笑うキヨ。顔がよすぎる。

「キヨ〜、笑ってないでちゃんと考えろよ〜」

「わかってるわかってる」

……こんなことってあるんだなぁ。

------♪

ご都合主義で軽率な行動するおバカky、書くの楽しいです←

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作者名:咲希さん | 作成日時:2020年12月22日 15時

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