【HQ】大地さんの隣(短編集)。 (ページ10)

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10日目:手料理ページ10

10月22日(火)

今日はテスト期間中の祝日、ということで部活も休みです。

ですがまぁバレー好きの皆さんは自主練をしたいそうなので、烏養さんが9時から11時までは体育館の使用を許可してくれた。
外は雨が降っているので、みんな体育館で練習していた。

それで、自主練も無事終わり、大地さんとお勉強会を開こうということで、今日は我が家でお勉強会です。

前置き長い。

『お昼ご飯どうします？』

勉強中にお腹すいたなと思い、声をかける。

「そうだな、お腹すいたよな。どっか食べ行くか？でも雨降ってるしな、家から出るのも大変だよな。出前でもとるか？」

『大地さんが良ければ、なにか作ります。』

「ほんとか！作ってくれるのか！」

『下手ですけど。いいですかね？』

「お願いします、」

おぅ、どうしよう、料理得意じゃない。
とりあえずクック◯ッド。

オムライスなら作れそう。

「なにか手伝うか？」

『大丈夫です！勉強しててください！』

「おう。わかったわかった。頼んだぞ」

玉ねぎ切って、ウィンナー切って、いろいろ切って。炒めて混ぜてご飯はできた。

問題は卵。絶対失敗する。

コンコン、パカッ、ジュー。。

はい失敗。無理。

っていうわけで、スクランブルエッグが乗ったケチャップライスの完成。

『お待たせしました。見た目はあれですけど、味はクック◯ッド通りなんで大丈夫だと思います。』

「普通に美味しそうだよ。食べていいか？」

『はい、あ、ケチャップどうぞ。』

「ありがと、」

そういうと大地さんはケチャップで、《volley》と書きはじめた。←そんなわけ、

「Aはなにも書かないの？俺の家では、毎回好きなこととか書いて、もっと上手くなれるようにするんだ。あれだ、魚とか尻尾から食べると足速くなるとか、恵方巻きとかと一緒だ。」

『初めて聞きました！』

「Aも何か書きなよ。交換しないか？お互いの好きなもの共有しよう、な？」

私の好きなものはあれしかない！

《DAICHI》

「ありがと。」

顔を赤くしたあと、すぐにスプーンで伸ばして、食べはじめた大地さんであった。

「ご馳走さま、うまかったよ。」

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待ってる間の大地さん。

「玉ねぎ切ってるのかな？涙出てる。」
「フライパン重くて振れないのかな、なんも混ざってなさそう。」
「あ、なんか失敗してる。」

気になって勉強どころじゃありませんでした。