【イナズマイレブン】紺碧のイノセンス III (ページ48)

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145話ページ48

「皆よく聞けーっ!!雷門中対エイリア学園のサッカーの試合がもうすぐ始まるぜ!!今すぐ大海原中のグラウンドに集まれ!見なきゃ損損ーっ!!」

ド、ミ、ソ、ド、とよくあるアナウンス前の鉄琴の音に続き土方の声が島内放送で流れる。10分もすれば島民が大海原中に押し寄せ観客席はあっという間に埋まっていった。

「雷門中対イプシロン改の一戦!新加入の綱海条介、ディフェンダーでの出場!期待です!

しかし気になるのはフォワード!今回は浦部のワントップ!前回イプシロンから唯一1点を取っている吹雪はディフェンス、そして得点はできなかったものの吹雪の他に唯一デザームに必殺技を発動させた水城はミッドフィルダーでのスタート!果たして瞳子監督の意図は!?」

得点板の横から角馬の実況。角馬の言うとおりこの試合吹雪はディフェンダー、水城はミッドフィルダーからスタートする。特に詳細を話されなかったのでただただ首を傾げた水城。

「おー集まってる集まってる!おいお前ら、他の人に迷惑かけねえようにするんだぞ!」

「「「「「はーいっ!!」」」」」

観客席の端、弟妹たちを連れた土方が埋まった席を見て感嘆の声を上げた。そしてその後ろにはフードを被り顔を隠した豪炎寺。円堂を見、そして昨晩出会った水城を見てから、踵を返して来た道を戻ろうとするのを土方が引き止めた。

「待て、これだけいれば気付かれるわけがない。それにお前も興味あるんじゃないか?見るだけなら、迷惑はかからないだろ」

「……」

高らかにホイッスルが鳴り響き、多くの観客が見守る中試合が始まった。イプシロン改からのキックオフ。マキュアがゼルにボールを送り攻め上がってくる。

「通さへん!」

メトロンに立ち塞がるリカだったが、そこはファドラとのワンツーパスで突破されてしまう。改というだけあり、ドリブルもパスも速くなっていた。メトロンがメテオシャワーで一之瀬と塔子を抜き去る。

「任せろ!」

マキュアにボールが送られる。奪おうと綱海と壁山が走り寄るが間に合わず、マキュアはファドラにボールを繋げた。