【REBORN!】ツナの双子の姉が光の守護者になったよ！ (ページ11)

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標的54 ページ11

『お父様ですか？』

『いいや私は血は繋がっておらんよ』

看護婦さんと男の人

ここは病院───？

この人は誰？

《クロームの父親》

でも、血、繋がってないって………
義理、なのか？

『あなた！凪が交通事故で！』

凪は………クロームの本名かな…
それとこの女の人は…『あなた』？クロームの母親？

『おかげで商談がパーだ』

っ………！
この人……自分の子供なのに……！

『あの子ったらネコなんか助けようとして………！右目と内臓のいくつかはもうダメらしいわ………助からないって』

右目と内臓………右目は眼帯で隠してるけど…
内臓………………？

───！まさか骸の幻覚で………！

『………おい…同じ血液型の血縁者の臓器を移植すればあるいは助かるかも、と医者が言っていたぞ………』

『冗談じゃないわよ！！子供のために体切るなんて！！』

両親どっちもこんな感じなのか……

あれ？
今まで夢中になって気がつかなかったけど…
私、真っ白な部屋………？空間…？にいる…
前はこんなんじゃなかったのに

『昔からあの子、友達も作らずなに考えてるかわからないし……あなたにも馴染まなかったでしょ？………私だけじゃないわ、誰もあの子がそこまでして生きることを望んじゃいないのよ』

気付くと私は拳を爪が食い込むほど握っていた

『おい……凪に聞こえる』

『あの子は集中治療室よ、聞こえるわけないわ』

ﾋﾟﾘﾘｯ

クロームの父親のものと思われる携帯が鳴る

『お、会社だオレは仕事に戻る、好きにしろ』

そう言ってクロームの父親は行ってしまった
……これじゃあクロームが……！

少し映像が変わる
あれはクローム……じゃあここは治療室か

『不思議……全部聞こえる』

クロームの声…！喋れる訳ないか……
じゃあ……心の声？

『私………死ぬんだ…何だか少しほっとしてる…
やっと…終わる…』

　──終わるものか…巡るばかりさ──

この声……骸……？

『誰……？』

『おや？僕の声が聞こえるのですか？』

『！』

また風景が変わる……
ここは精神世界か……

『クフフフ…散歩はしてみるものですね』

『だ………誰？何者なの？』

『僕と君は、似た者同士かもしれない』

そこでその空間での私の意識は途切れた