扉をあけて………… ページ36
光代side
「……私が、油断していただけです。わざとではありません。」
あくまで顔をあわせないように答える。
「嘘だね。君が正面からの攻撃を避けられない訳がない。」
………この男は、本当にたちが悪い……
「そうとは言いきれません。」
太宰を睨みながら否定する。
「光代ちゃん、君は強い。下手したら中也や首領よりも。そんな君があんな大怪我をするとは考えにくい。」
私は、返す言葉を失った。
「……もし、わざと死のうとした。………そう言ったら……?」
そう言うと、太宰はいつになく真剣な顔で
「莫迦だと思うよ。」
と、言われてしまった。
「いつも死のうとしてる人に、言われたくありません。それにこれは、仮定の話です。」
「仮定には聞こえなかったけど?」
それもそうだ。
実際、死のうとしていた。
あそこで死ねていたら…………
どんなに良かっただろう……………
「まあ、君を助けた人、もうすぐ来るとおもうよ。」
コンコン
軽快な、扉を叩く音がした。
「ああ、今開けるよ。」
まさか______
そう思い、扉のほうをみた。
そこから入ってきたのは、やっぱり_________
「賢治…………さん…………」
私が大好きな、あの人だった。
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫蛍(プロフ) - なつさん» 有難うございます!!・・・進めてきます← (2017年12月5日 20時) (レス) id: 569c06afa4 (このIDを非表示/違反報告)
バイパー(プロフ) - なつさん» ありがとうございます!!僕も頑張ります!! (2017年12月5日 20時) (レス) id: d8db68bcb4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 面白い!!!更新頑張ってください.。* +*。+応援してます+。* (2017年12月5日 20時) (レス) id: c8a40548e4 (このIDを非表示/違反報告)
バイパー(プロフ) - ジュリさん» ありがとうございます!!僕も頑張ります!! (2017年11月12日 21時) (レス) id: d8db68bcb4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蛍@ペア画中(プロフ) - ジュリさん» 有難うございます!!更新頑張ります!!バイパー、頑張ろうね(笑) (2017年11月12日 19時) (レス) id: 04c783e6c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:バイパー&姫蛍 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月15日 20時