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ダンッ、ダンッ
キュッ
バスケ部の練習をこんな間近で見たことない私は、
とにかく驚いてばっかりだった。
こんなにも迫力があるものだったんだって。
バスケ部と言えば、よく全校集会で表彰されるなっていうくらいの認識だったから。
「ねぇ朱里、うちのバスケ部って強いんだよね?」
河中 「そりゃそうだよ!てか…今更?笑」
「うん……笑」
うー…周りの子の視線が痛い。
そっか、この子たちはバスケ部が好きで来てるんだ。
強いとかどうとか、そんなの知ってて当たり前なんだろうな。
河中 「はーやっぱり岩本くんかっこいいなあ」
「え、岩本くん?」
いや確かに綺麗な顔してるけど。
河中 「なにその反応」
「だって、朱里ああいうタイプ好みだっけ」
スポーツ系というよりかは、王道というかキラキラ系の子の方が好きって言ってたような。
河中 「いやそれとこれとは別じゃん!!」
「へー…?」
よくわかんないけど…と
思いながら目で追うのは、
岩本くん……
ではなく、渡辺くんだった。
特に目立っているわけでも、
女の子たちから騒がれてるわけでもないけど、
…なんか、気になる。
すると、
ガンッ
誰かがシュート打ったボールが
ゴールのリングに当たる音がして、
渡辺 「あっ、」
ついボーッとしてた私は、
目の前から飛んでくるボールが見えてなかった。
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渡辺 「____若林さん!!!」
その声で気づいたと同時に、
反射的に両手を顔の前に出していた。
でも、突き出した手のひらに痛みは感じない。
「……あ、ごめん…!!」
そっと見ると、
ギリギリのところで渡辺くんがボールを捕まえてくれていた。
渡辺 「や、こっちこそごめん。危なかった」
「いやいや、私もボーッとしてたし…ありがとう」
笑ってみせると、
安心したのか彼はコートの中に戻って行った。
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____『若林さん!!!!』
今でもあの声が、なんでか耳から離れない。
あんな大声、出すんだ。
初めて苗字呼ばれたな。
いつも寝てる彼しか知らない私にとって、
今日は意外な一面ばかり。
--------キリトリ線--------
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イチゴ・チョコレート(プロフ) - えりさん» ありがとうございます!!年もあけましたし、頑張りますね…! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 6944e6ce26 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 最高です!!更新楽しみにしています、頑張ってください!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 23d3560531 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ・チョコレート(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2019年11月30日 21時) (レス) id: 6944e6ce26 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 更新、楽しみにしてます。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ・チョコレート(プロフ) - 小夏さん» わーありがとうございます…!頑張りますね! (2019年11月29日 21時) (レス) id: 6944e6ce26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴ・チョコレート | 作成日時:2019年8月17日 0時