悪い男にはご注意を。 (ページ9)

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9話ページ9

「んん……」

ハッとして目覚めるとそこは私の家で。

「え、まさかドンヘくんに運んでもらった！？」

嘘だ。せっかく会えたのに。

「何も話せなかったよ…」

ふとベットの横のミニテーブルを見るとそこにはドンへくんの文字で

「おはようヌナ。一緒に入れなくてごめん。」

と書いてあって

「やっぱり運んでくれたんだ。」

ちょっとだけ胸がほわーっとした。

でもねドンヘくん。

今日は4ヶ月の記念日だよ(泣)

結局今月のお祝いもなし、か。

「そいえば先月は一人寂しくお祝いしたっけ…。」

一人寂しくお祝いという名のやけ酒をした記憶があるようなないような。

でも今日は許してあげよう。

「ドンヘくんに愛してるって言われる夢見れたし。運んでくれたし。ヌナはそれだけで幸せだ！」

ポジティブに行こう。
悩むなんて私らしくない。
ドンヘくんが私に飽きて、捨てられるまで。

それまで私はドンヘくんのことをずっと好きでいる。

「そう決めたじゃないの。付き合った時に。」

それだけで幸せとかいいながら

いつもよりちょっとメイクをちゃんとして

いつもよりちょっとお洒落して

いつもよりちょっと髪型を可愛くして

ちょこっと、ホントちょこっとだけの期待を胸に

「今日も一日頑張ろ！」

私はお仕事に向かった。