8話 DHside ページ8
「ドンヘくんだぁいすき」
そう言って腕に擦り寄ってくるヌナ。
今の俺は変な顔をしていないだろうか。
ダメだ。顔がにやける。
が、我慢だドンへ。きりっとした顔をたもて!!
それに、怒ってるんだ。
ヒチョルヒョンに頭ポンポンされて嬉しそうにして
ご飯食べに来てみたらヒョクと二人きりでいて。
やっぱりヌナは俺のことなんて……。
そんなことをもんもんと考えているともう車の前で。
鍵を開けるとパッとヌナの腕が俺の腕から離れて
少し寂しく感じる。
ヌナはそんなのお構い無しにそそくさと後部座席に乗り込んで寝転んでしまった。
「もう寝てるし……笑」
スヤスヤと眠るヌナ
「そんなに飲んだの?そんなにお酒が進むほど楽しかったの?」
聞きたいことは沢山あったし、もっと沢山話したいこともあったけど
「今はこれで許してあげる。」
眠るヌナの小さくて可愛らしい唇にチュッとキスをするとくすぐったそうに口をモゴモゴさせる。
「ふっ…かわい。」
髪の毛をさっとどけてあげるとヌナは嬉しそうにふんわり笑う。
「ん……ドンヘくん、す、きぃ。」
はんそくだろ。
「俺も、愛してる。」
寝てるヌナにしか言えない自分を恨めしく思いながらヌナの家まで車を走らせた。
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作者名:ありんこ | 作成日時:2015年12月11日 17時