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23話 ページ25
そこからは、順調だったと思う。
暇があればヌナに会いに行って、一緒にご飯食べて、一緒に寝て。
ヌナの初めて…だって俺がもらって。
幸せこの上なくて。
だけど、日がたつにつれて、俺ばっかりが好きな気がして不安で仕方がなかった。
記念日に仕事が入っても怒らない。
女の子とくっついてても怒らない。
ヌナは、ほんとに俺のことが好き？
そんな疑問ばかりが毎日つのって、いつの間にかヌナに会いに行く日にちは少なくなって
ほかの女の子と話す、遊ぶ…いわゆる浮気みたいなことをすることが多くなった。
ある日、スタジオで女の子とくっついて話していたとき、ぱっと横を通ったヌナが、すごく悔しそうな、それでもって泣きそうでとても綺麗な表情をして通っていった。
そこで俺はまだヌナは嫉妬するくらい俺のことを好きだ。と確信を持った。
そして、
もっとヌナのあの綺麗な顔が見たい。
そんな歪んだ感情が自分の中に生まれた。
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作者名：ありんこ | 作成日時：2015年12月11日 17時
