愛情依存症候群

症候群6 ページ7

*







『おっはよーございまあぁぁぁぁぁぁす!!!!』


ナ「わしのAーーーーーーーー!!!!!」


『Σっとぉ!!?』



はいどうも今日も元気な宇野ちゃんでっす☆



笑わないと、うん!




『おはようございます!君、チェーン駄目ですよ!』

『こらーっ、自転車で爆走しない!』



あぁ凄いな、これじゃ悩んでる暇も「宇野ちゃん」


『あ!結城センパイおはようございます!』


結「うん、おはよう!昨日、どうしたん?」


きゃあぁぁ出た方便っ!しかも心配までっ!

ああ幸せ過ぎて天国が見えるっ...




ｼﾞｬﾘ






蒼「風紀委員が無言欠席ってどう言う事...?」



ひ、ひいぃぃぃぃ悪魔あぁぁぁぁぁぁ


や、やばいのです後ろに般若っ...


まさに天使と悪魔、でも悪魔はいらないかな、うん!





とりあえず。





『すいませんでしたああぁぁぁぁぁ』









蒼「は、熱?バカはなんちゃらなのにな」


センパイ、それバカにしてますね。



結「大丈夫だった?風邪?」



『あっ、それがですねっ______!』









______"愛情依存症候群"




言うべき?


このセンパイたちにとって、大事な時期に?


引退試合、大学受験、テスト勉強。


一瞬息を詰めてしまった。







『...何と!ただの風邪こじらせました☆』



てへっと笑えば、途端白い目をした蒼空センパイと苦笑いの結城センパイ。



うん、これで良い。


だって、この笑顔が消えたらそれこそ不安で押し潰されそうだから。


だから、最期は笑って許して。



ナ「A授業始まるよっ!」


『はーーーいっ!!』


『それじゃっ、また部活で!』


蒼「ん、こけるなよー」


どこまでバカにすんだアンタは。



結「また放課後＾＾」


『っ、はい!』




センパイ達に背を向けて走り出す。


ナツメが待ってる!









蒼(あれ、あいつの背中、あんな小さかったっけ)






1人、違和感を感じてたとは露知らずの彼女。






大丈夫。


皆がいるから、私は平気だよ。


だから、気付かないで。


それでもどこか寂しいと感じて仕舞う。


私は卑怯でわがままだ。


どうか、どうかこのまま上手く、隠し通せます様に。






(長年の付き合いに隠し事は危険です)

(きっとあの人達は気付いています)

(問い詰められる前に自分から言いましょう)

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