愛情依存症候群

症候群20 ページ22

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｢まず、私は愛情依存症候群です｣









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"幼い頃両親を亡くした私は、一般の状態を遥かに悪化させていた"




"段階は既にステージ3、余命宣告も受けた"




"治療法も、私に効果が得られるかは不明点"







｢だから時間が無いんです｣






不思議と悲しくは無かった。



ストンと胸におさまった。






ああ、覚悟出来てるんだろうなあ...









光｢...物はさ、試しだよね｣









...うん?






待って待って、時間無いって言ったよね?




何しようとして...









光｢ねえ、僕がまだ好き?｣





｢ベタ惚れです｣








条件反射で即答してしまった。




...先輩、何か考えてる?








え、待って嫌な予感。









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光｢...俺、Aちゃんが好き｣









.....






.......え









｢あ...あー...えっと、うん!!?｣









光｢ごめん、気付いたら好きやった｣






｢っ!...先輩、は...｣





光｢光琉｣




いきなり口を挟まれた。






それは、呼べって事ですか。









｢...ひか、る....センパイ｣





ああぁぁ呼び捨てとか無理!!







1人で勝手に悶えていると。









光｢ふ...Aらしいやん｣








ふわりと、柔らかく微笑まれた。





呼び捨てにされた名前に。





撫でられた頭。









砂糖吐きそうな甘さだなとか思いながら。









ふにゃりと頬を緩ませてしまった。









｢...光琉センパイ、これって現実ですか｣








んー?と脱力した声が聞こえて、頬を摘まれた。









｢ふぁひひへふんへふは｣





光｢痛いでしょ。夢じゃないよ、A｣









ふにーっと伸ばされた頬。






ずっと好きだったんです。









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一目惚れだったんです。






ぱたり。







無意識の上で涙が出ていたらしい。





光琉センパイの慌てように笑って仕舞う。






それでも口から出るのは断続的な嗚咽だけ。







ぐしゃぐしゃであろう顔を、両手で隠した。







泣いてる理由なんて容易にわかる。









付き合えても長くは一緒にいられない。









光｢...治るよ｣




｢...っえ?｣









(She was quite ignorant of that fact)

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